■大広間 玄関口にあたる60畳の鶴之間、35畳の梅之間、28畳の櫻之間、24畳の桐之間が連なる大広間です。鶴之間から各部屋を繋ぐ回廊は大広間椽ケ輪や敷板と呼ばれ、若松之間、昭君之間、数寄屋へと続いていて圧倒する荘厳な雰囲気があります。 ■昭君之間 付書院を備え、正面床には中国宮廷の物語を描いた障壁画を備える最高格式を備えています。その存在については、徳川家時代を迎えながらも、豊臣秀吉の重臣であった加藤清正公を思い偲ばせる諸説が残っています。格式の高い昭君乃間は、漆塗りの折上げ格天井で、一つの格間が約90cm四方で天井画は金箔の上に様々な植物の絵が描かれています。 |
■天皇皇后両陛下ご視察 平成25年10月28日に天皇皇后両陛下が「第33回全国豊かな海づくり大会」御出席のため来熊され、熊本城を御視察された際の写真が回廊に置かれています。 天皇皇后両陛下のお立ちになられた同じ場所に立ち、熊本市内を遠望できることは、厳粛な気持ちになる時間です。
■闇り通路 本丸御殿は2つの石垣を跨ぐように建てられたため、地下通路を有する特異な構造となっています。御殿への正式な入口であり、「闇り通路」と呼ばれています。このような地下通路を持つ御殿建築は全国にもあまり例がないといわれています。 |