■戌亥櫓　（いぬいやぐら）
戌亥櫓は平成１５年８月に復元された櫓で、木造二重三階の隅櫓（すみやぐら）です。建築面積：約１１３平方メートル。西出丸の戌亥（北西）の方向に位置します。戌亥櫓は、二の丸駐車場から入城する際、西大手御門を正面に見て長塀の先の左側に見える櫓です。

■熊本地震による石垣・長塀の倒壊
戌亥櫓の西側の時習舘跡　（二の丸広場の南東部）　からは、上の写真のように、戌亥櫓、宇土櫓、大小天守閣を見ることができる所としてお散歩の途中によく立ち寄ったスポットでした。
熊本地震の後、二の丸広場の立ち入りができるようになってみると、いままでの風景とは一変います。戌亥櫓本体の西側の風景は変わりませんでしたが、南側の石垣と長塀は倒壊し、特に戌亥櫓の北側下部の石垣倒壊、北東角の角石で戌亥櫓をなんとか支えています。また、戌亥櫓から北大手門跡にかけての石垣も大半が崩落していました。徐々に復元が進んでいた熊本城。改修、補修、再建と、これから長い年月と予算を要することてしょう。