日本三大名城 熊本城 お城の不思議をのぞいて 豆知識

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2015' MAY 03 Message

日本名城の一つに数えられる熊本城は、加藤清正が幾多の実戦の経験を生かし、慶長6年から7か年の歳月を費やして完成したものと伝えられています。周囲5.3キロに及ぶ豪壮雄大な構えで、百二十余の井戸を掘り、かつては櫓四十九、櫓門十八、城門二十九を数えました。また、熊本城は不思議がいっぱいの造り城、築城の主の加藤清正のその心をお伝えできればと思います。 * * * ♪ ♪ ♪ 。


itigonet ・ Strawberry-Club KUMAMOTOJYO 首掛石
石落し・忍返

■ 首掛石
数人がかりでも動かない石を首に掛け、熊本駅の西にある花岡山から約2キロの距離を楽々と運んだといわれるのが怪力伝説が残る横手五郎。
父の横手弾正は、かつて清正と一騎討ちをして戦死を遂げた武将で、五郎は親の仇として清正の命を密かに狙っていたといいます。
それが明るみにでて、五郎は仕事を石運びから井戸堀りに変えさせられ、井戸の中に入っている時に生き埋めになったといいます。
首掛石は、いまも本丸西側、平左衛門丸に残されています。

■石落し
城内の櫓の壁面は、すべて下見板張りであり、外側の角は例外なく石落しが設けられています。石落しは、石垣を敵が上ってきた際に、その状況を目視できると同時に、そこから石を落として進攻を防ぐための出張りという機能を持っていました。また、櫓全体に安定感を与える視覚的な装飾効果もあったようです。
■忍返
小天守の1階の下部分、石垣と接する場所に鉄串(両刃の槍穂)が短い間隔で並んでいるのが忍返です。小天守の東、北、西の3方向に付けられていました。


諸説が語られる地図石と井戸
+ + 熊本城内の石段 + +

■地図石
頬当御門から入城と二様の石垣を向かう平左衛門丸の近くにある地図石、表面を平らに加工した大小様の切石が隙間なく組み上げられた石組みは、他の石とは違う磨かれた美があります。
■井戸(熊本城内に120箇所の井戸)
朝鮮出兵時に、蔚山での戦いで経験した籠城で、水の大切さを痛感した清正は、熊本城内に120箇所もの井戸を掘ったといいます。
井戸は三十尺(39メートル)にも達しています。これらの井戸は、飲料水確保の目的だけでなく、築城工事に必要な地盤のボーリング調査の意味もあったいいいます。現在は17カ所の井戸が現存しています。

■攻めにくさは名城の条件
攻めにくさは名城の条件のひとつと言われています。熊本城内の石段は、一段一段の奥行きと高さが意図的に異なるように造られています。
上る時に歩幅を頻繁に変えなければならなくすることで、スムーズな進軍を阻止する工夫がされています。
石段の探訪は、天守閣から竹の丸に通じるコースで体験できます。短い距離で体験したいときは、天守閣西側の首掛石、地図石の脇の石段がおすすめです。
加藤清正の城造りの細部の工夫は難攻不落の熊本城の所以です。写真の石段は二様の石垣の南側にある石垣です。


狭間 (さま) 河川を利用した堀
+ + + 加藤家改易 細川忠利 入城 +  + +

■狭間 (さま)
狭間とは、敵が城内に侵入してきた際、自らの身を隠しながら矢を引いたり、鉄砲を撃ったり、あるいは槍をついたりするために、城の塀や建造物に設けられた小さな窓のこと、使う武器によって「矢狭間」「鉄砲狭間」などの種類があのます。熊本城では縦長の形に統一されていて、天守閣や各櫓、塀に設けられていました。

■堀 (坪井川)
平城と山城の特徴を合わせ持った熊本城は、水堀と空堀がめぐらされているのが特徴です。また、自然の地形や川を利用して、防御の要となる堀の設計を行ったことも築城の名手といわれる加藤清正ならではといえると思います。

■細川忠利
加藤清正は、慶長16年6月24日に熊本城内で薨じます。死後、当時11歳の忠広が跡目を相続。しかし、当時の将軍の徳川家光と相対していた徳川忠長と親しくしていたという理由で改易され、加藤家は取り潰しとなります。
改易後に熊本城主になったのは、豊前小倉城主の細川忠利です。忠利は歌道、茶道、儀礼にも卓越した見識を持っていたとされており、文武に秀でた室町以来の名家としられています。また、忠利の母親は明智光秀の娘で、のちのガラシャ夫人です。
また、忠利は武芸に通じていたことでも知られおり、剣術も柳生宗炬に入門、二階堂流の奥義も極めています。晩年の宮本武蔵を召し抱えたのも、自身の武道への深い思いがあったことでしょう。
細川家は寛永9年(1632)に熊本城に入城以来11代240年間にわたり熊本統治は続きます。


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●水前寺成趣園

藩士主細川忠利から三代にわたって造られた桃山式の回遊庭園。東海道五十三次を模して
熊本の豊かな湧水を巧みに利用した

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