■ 大観峰 大観峯 (だいかんぼう) 峰の駐車場の木柱は「大観峯」。峰の頂の石碑は「大観峰」 阿蘇くじゅう国立公園の展望スポットです。巨大噴火により台地が陥没した阿蘇のカルデラ地形や中央の火山群「阿蘇五岳」を一望できます。背後に広がる火砕流地形から当時の噴火の凄まじさを想像できます。この台地に広がる阿蘇の草原は、人々の野焼きと放牧で千年以上にわたって維持されています。 ■阿蘇の四季 2015年の春に熊本県に赴任しました。初夏の阿蘇、梅雨の阿蘇、そして盛夏の阿蘇を訪ねています。兜岩展望台の説明板の「ASO田園空間博物館」の説明板では、阿蘇の雲海を次のように説明しいます。 阿蘇五岳より北の大地がすっぽりと厚い雲に覆われると、兜岩展望台からの雲海越しに浮かぶ阿蘇五岳が望めます。雲海の観られる時期は梅雨明けから晩秋にかけての間で、「気温の変化」「適度の水分」 「風の穏やか」 この三つの条件が揃うことで、阿蘇を代表する幻想的な風景を見ることができます。 兜岩展望台のある西小園原野は、8月上旬から10月末まで「ススキ迷路」を楽しむことができます、このススキの迷路は、西小園原野組合が毎年7月中旬に1ヘクタールの草原を利用して作る大掛かりなもので、長さ300メートルのものと150mのものも2つがあります。 ススキの高ささは約2メートルになる場所もあり、訪れる人を魅了し、兜岩展望台と並ぶ人気スポットです。 ■阿蘇火山の噴火 阿蘇火山では、今から約27万年から9万年前、4度の巨大噴火によって大地が陥没し、カルデラと呼ばれる窪地ができました。この噴火で生じた火砕流は北部九州一円で見つかっています。9万年前の噴火は過去10万年でみても日本最大級の噴火であったとされています。
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■ラピュタの道 熊本県道149号の狩尾地区と熊本県道339号ミルクロードが通る阿蘇北外輪山の端辺原野を繋ぐ道「市道狩尾幹線」は、 通称『ラピュタの道』と呼ばれています。
本来は牧草を運ぶために使われる農道ですが、 この道からの景観が“天空の道”と呼ぶに相応しい絶壁の大絶景で、 いつからかジブリアニメの「天空の城ラピュタ」にちなんで『ラピュタの道』と呼ばれる様になったそうです。 雲海が発生すと、曲がりくねった道が雲の上に浮かんで見え、“天空の道”となります。
■兜岩展望所 阿蘇外輪山の尾根筋を走るミルクロード沿いに展望スポット。駐車場の向かいに東屋が設けられ、阿蘇五岳や米塚、阿蘇市の街並み、それらを取り囲む外輪山などを一望できるほか、九重連山や祖母山も遠望できます。 毎年3月上旬になると、兜岩展望台附近も野焼きが行われます。野焼きを終え、1週間もすると黒々とした土地に少しずつ新芽が出し始め、青いジュウタンを敷きつめたようになります。その後、一面青い草で覆われると、兜岩展望所からの眺めは、夏の草原の若草の緑に輝きます。 |