■阿蘇くじゅう国立公園
阿蘇くじゅう国立公園は、九州のほぼ中央に位置し、周囲約100kmに及ぶ世界最大級のカルデラ地形とその北東部に連なるくじゅう火山群の火山地形の公園です。カルデラ内の中央火口丘（阿蘇五岳）の中岳やくじゅう連山の硫黄山は、今も活発な活動を続けている活火山で地球の鼓動が体感できます。火山とともに火山活動でてきた多くの山々では、一面に咲きほこるミヤマキリシマの群落が観賞され、裾野に広がる雄大な草原景観は、阿蘇くじゅう国立公園を大きく特徴づけています。

■くじゅう花公園
阿蘇くじゅう国立公園内の花公園です。標高８５０ｍの久住高原に位置します。面積２２万平方ｍの園内には、春から秋を通じて約５００種類５００万本もの花々が咲き誇る。ショップやレストランも充実しています。訪ねた日は雨。あじさいの花が雨に濡れていました。ラベンダーの花も終わりのとき、受付で借りたハサミで花摘みができ、袋と輪ゴムをいただラベンダーの花束を作りました。くじゅう花公園は春から秋までお花を楽しめますが、ホームページやフェイスブックで開花情報を確認してからお出掛けになるほうがいいと思います。確実に素敵なお花と出逢えます。

■夏の花畑
訪ねたのは７月１１日の雨の日。台風の外側の雲の影響で雨がやや強く降る日でした。園入口の右側には夏の宿根草が咲き、左側にはケイトウとダリアの花が見頃です。そして園の奥にはアジサイの花が雨に濡れて満開でした。ただ、カサブランカの花はまだ蕾、あと１週間もすると開花することでしょう。
■黄色のハンカチ・沙羅双樹の花
カサブランカの蕾の中に黄色のハンカチの旗が風に吹かれています。右の白い花は「沙羅双樹の花 (夏椿・姫沙羅) 」祇園精舎の鐘の聲、諸行無常響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を顕す。奢れる者久しからず、只春の世の夢の如し。猛き人も遂には滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ。平家物語の巻第一にある沙羅双樹はこの花のことでい。はかない物のたとえとして使われたのでしょう。
■ハナシノブ (花忍)
大陸から渡ってきたというハナシノブは薄紫の可憐な花を咲かせます。葉はシダのシノブにそっくり。ここから、ハナシノブと命名されたといわれています。かつては阿蘇の草原で見られましたが最近は見つけるのが難しくなってきました。平成７年国内希少動植物に指定されています。皇后美智子様が好きな花としても有名です。

■幸せのカサブランカ ‘70
くじゅう花公園は２０１５年７月１１日から２０日まで「青春のときめきと輝きを再び　幸せのカサブランカ‘70」が開催されていました。開催初日には、まだ蕾のカサブランカの花畑の前で、「公開生放送ラジオをくじゅう花公園からお届け」がありまし。カサブランカは１９７０年にオランダで作られて、世界中に大ブームを起こしたユリです。７０年代に青春時代を過ごした方が今年退職を迎えています。もう一度あの青春時代を思い出していただき、キラメク人生を過ごしていただくよう、２万株のカサブランカを植えています。とＰＲされています。

■季節の花たち　地元の食材のレストラン
春は芝桜やポピーが咲き、初夏はラベンダーの絨毯が広がります。入口の右側には宿根草の花畑があります。それぞれの花畑にはその花の説明板があり、花の特徴や生育の歴史を学ぶことができます。くじゅう花公園は花を楽しむばかりではなく、花のショップや地元の食材を使ったレストランがふります。店内でテラスで、広いお花畑を遠望しながら食べるお食事もいいと思います。どうぞ、開花情報やお天気を調べて、くじゅうの高原を散策したいですね。