■高瀬地区 江戸時代には藩の五ケ町に数えられるなど、繁栄を続けた玉名。菊池川の水運に恵まれ、物資の集積地であった高瀬一帯には、裏川の石橋群や商家の石垣があり、当時の華やかな時を漂わせています。上流部の石垣群は、周辺商家の石垣に合わせ、当時の商人達が、荷物の搬出入のために築いた石垣群が見られます。この石橋のいくつかには、橋台に荷車用の車溝がほられていて、当時の商人の知恵と工夫を見ることができます。
下流部にはアーチ状の石橋の高瀬目鏡橋 (熊本県指定重要文化財) と秋川目鏡橋 (玉名市指定重要文化財) の二つの石橋を見ることができます。 |
■裏川の水路 石橋群 裏川の花菖蒲の鑑賞用に歩道が整備され、花菖蒲を近くで見ることができます。また、開花の期間は夜間ライトアップされます。昼間と違った花菖蒲を見ることもできます。 高瀬目鏡橋は、長さ19メートル、幅4.1メートル、径間6.7メートルのアーチがふたつ並ぶ石橋・1848年 (嘉永元年) に種山 (八代郡東陽村) の石工橋本勘五郎によりかけられたといわれています。裏川の持つ特有な歴史的景観をつくっています。高瀬目鏡橋は、熊本往還から船着き場、藩主の御旅所などの拠点を結んだ橋で、町の玄関口として重要な役割を果たしていたといいます。 高瀬目鏡橋の下流には、移築保存された秋丸目鏡橋や俵ころがしと名付けられている石畳の坂道があります。 |