■棒庵坂
熊本城内には人名のついた坂が三つありますが、その一つが棒庵坂です。この坂の下に下津棒庵のお屋敷があったことから命名されました。棒庵は宗庵しも言い、もともとは京都の公家の出で、加藤清正の家臣となり、碌二千石を与えられていました。
棒庵坂は北大手へ入る要衝であったことから坂の途中に番所が置かれていて、また坂の南側には石の欄干が設けられいてました。明治以降は手入れも行き届かず荒廃し、大木鬱蒼として昼なお暗い物さびしい坂でしたが、いまは、写真のように整備されていると説明されています。