隅部の返り(勾配)や積み方が著しく異なっている姿が同時に観れることから「二様の石垣」と云われています。


二様の石垣 熊本城


■二様の石垣 (にようのいしがき)
隅部の返り(勾配)や積み方が著しく異なっている姿が同時に観れることから「二様の石垣」と云われています。
向かって右手、隅部の勾配が穏やかな石垣が築城当時の加藤時代のものと考えられ、左手は細川時代になって増築されたもので勾配が急になっています。
隅部の石の形や積み方にも違いが観られ、重ね積みから算木積みへと時代による石積み技術の進歩が解かる貴重な資料となっています。また、不揃いの石を使っている加藤時代の積み方(乱れ積み)と、比較的同じ大きさに加工した石を使い整然と積み上げる(布積み)細川時代との違いも平部において観ることができます。
■隅部の積み方の違い
重ね積み 同じような大きさの石を積み重ねる積み方
算木積み 長方形に近く加工した石を使用し、長い方と短い方を交互に積み重ねていく積み方
■平部の積み方の違い
乱れ積み 粗削(余り加工をしていない)した石をそのまま積み上げる
布積み 方形に近く加工した石を横に並べて積み上げる。


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