■ 紫式部の大好きだった イワシ
源氏物語の作者 紫式部が イワシが大好きだったことは 江戸時代の和訓栞などに見られます イワシは かつて大衆魚です 漁獲量の減少から高級魚となった魚ですが こんがり焼いた丸干しは 大衆の魚ですね
イワシは 縄文時代の遺跡から骨が出土してることから 古くから食べられていたなじみ深い魚といえます でも 平安時代の貴族は イワシという名前が 卑しい という意味の いやし に通じ また 庶民の食べるものは 身分の高い者が 口にすることはできないという 自負心があったようです
紫式部は藤原宣孝の妻ですが 夫が勤務で外出しているときに 好んで イワシを食べていたようで ふいに早く帰宅した夫が 紫式部がイワシを食べているところを見て 叱責した際に あわてずに 紫式部は イワシは日本人がみんな食べている絶品の食べ物です という内容の和歌を詠んでいます
イワシは 古代の法令集の延喜式に 若狭湾の特産と記載され また 紫式部がイワシに魅了されたのは 越前守となった父と いまの福井県に同行したときかもしれません
イワシに含まれる DHA ドコサヘキサエン酸は 集中力を高める効果が期待でき 紫式部が源氏物語を執筆する 原動力になったのかもしれません
■ 骨 取り除くとき
お魚を食べるときは 肉料理とは違い 小骨のあつかいが 大変です
お子様に魚嫌いが多いのは 骨を取り除くことが めんどうだったり 生臭い匂いが 敬遠される理由なのでしょうか
でも お魚に興味を持ったとき ぜひ 魚の骨のこと お魚が美味しいこと 全部食べてあげることが大切なことを 教えてあげてください 美味しいところ ニガイときろ 甘いところ お肉にはない 食べる充実感があることを・・・。
■ 子供達は知らない
大人は ビタミンが不足したなって感じたら 果物や野菜を求めます でも 子供達は まだまだ そんな感覚はわかりません 子供達の食生活は 大人が管理してあげなくては いけないと思います いろんなものを バランスよく 噛んで食べ 本来の味覚を養い 季節感を教える 大切なことです
食卓 それは 四季の最前線です ・・・・ 。