■NO66 小豆島の家 王文史 あぜ道の脇に建てられた竹だけで作った直径10メートルほどのドーム型のアートです 入口も竹で作った通路 床の竹の感触 天井は木漏れ日のように光の通路です また ドーム内は竹だけの居間が作られいて ごろっと横になると 竹組みの天井から差し込む太陽の光が素敵です 訪ねたのは日が傾きかけた午後 横の壁から差し込む日の光がドームの中を横切っていました 床の竹は歩くと ギシギシと音がします 昔は 竹がいろいろなところに使われていたのにと思うのは私だけでしょうか 竹林の荒廃が叫ばれるなか 竹のドーム (小豆島の家) が何かを教えくれるようです
そう 竹の床に横になると 床の下から吹き上がる風が涼しかったこと 夏は こんな家で過ごしたいものです |
■NO67 声なき人々の声 ダダン・クリスタント 丘を走る県道から見ると 小豆島の家の竹の家の手前に 無数の棒が立てられています これがNO67作品 声なき人々の声 です インドネシアのバリ島で多くの農民が作る竹笛の一種 「スナリ」 を模した作品 です 高さ5メートルほどの竹の棒 その節に穴を開けて立てられています 約1000本の竹は 谷を吹き抜ける風によって さまざまな音を奏でるといいます あぜ道に立つと 小川のせせらぎ 風に揺れる木の葉の音 丘の上を走る自動車の音 作品を鑑賞する皆さんの声など いろいろな音や声が聞こえます 訪れた日は穏やかな日 竹の音は聞こえませんでしたが きっと 素敵な音が奏でられる日があったことでしょう
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