■熊本電気鉄道菊池線　上熊本　北熊本間
菊池線（きくちせん）は、熊本県熊本市西区の上熊本駅から熊本県合志市の御代志駅までを結ぶ熊本電気鉄道の鉄道路線です。以前は、温泉地である菊池市の菊池駅まで路線が延びていましたが、昭和６１年（１９８６）に御代志 - 菊池間が廃止されています。また、熊本電鉄は、北熊本と藤崎宮前の藤崎線も運行しています。
このうち、今回の撮影対象は、東急５０００系電車として東京急行電鉄に在籍していた通勤形電車のうち４両が譲渡され運行されていましたが、老朽化により順次廃止車され、２０１５年秋現在、車名５１０１Ａの１両が運行されているだけです。

■俯瞰写真
５１０１Ａの運用は、２０１５年秋には日曜日等に限定運用されており、他の日は東京メトロから譲渡された０１系の２編成４両により運行されているものと思われます。詳細は不明です。
５１０１Ａは、２０１６年３月末で運用を終了するとされていますので、運用も見られ、また、乗車できるのもあと少しの期間です。撮影地点は、トンネルの北熊本側の上部。幹線となる生活道路の脇です。駐車スペースはなく、バイクの駐車は可能です。

■北熊本駅に到着した５１０１Ａ青ガエル
夕陽に輝く北熊本駅に到着した「青がえる」です。上熊本駅と北熊本駅の間は単線区間。いずれも１時間に２本の運用。到着するとすぐに折り返しの列車になります。

■北熊本駅は菊池線と藤崎線の分岐駅
北熊本駅は、上熊本駅から３．４キロ、藤崎宮前から２．３キロ、終着の御代志駅から７．４キロの位置にあり、熊本電鉄の運行上の拠点となっており、駅構内に鉄道本部（運転士詰所、運転指令所、車両基地など）が所在します。
■北熊本駅　藤崎線車両　菊池線新車両
藤崎線は、旧東京都交通局６０００形電車で都営地下鉄三田線用の通勤形電車です。また、菊池線の「青がえる」の代替え車両は、昭和５９年（１９８４）から営業運転を開始した帝都高速度交通営団（営団）の通勤形電車である営団０１系電車で、銀座線用の車両です。東京メトロでの運行終了後に熊本電気鉄道に譲渡され、平成２７年（２０１５）から営業運転を開始した車両で、熊本電気鉄道では０１系電車とされています。

■北熊本駅
写真は、北熊本駅の南西に隣接する坪井川緑地の多目的運動場の周回ランニング路の土手上から撮影したものです。木製の架線電柱、古い荷物運搬用の貨車など。熊本電鉄の藤崎線の起点の藤崎宮駅から２．３キロの位置にある駅構内とは思えないレトロ感があります。また、木製の架線電柱の並木道は、菊池市に向かう国道３８７号線と熊本電鉄の線路が平行する熊本高専前から終着駅の御代志駅間で見られます。

■力強く思えてしまうコンクリート製の橋脚
木製の架線を吊る柱、木製の枕木、レトロな駅舎、そして北熊本駅の廃品の数々。合理化に合理化を重ね、涙ぐましい経営の中で、安全運行にまい進されている社員の皆様に頭が下がります。そんな中で、坪井川緑地公園駅と打越駅の間ある坪井川に架かるコンクリート製の鉄道橋が力強く感じられます。
これらの情報は、2015.10.18　前後の情報です。撮影は、その数週間前のものも含まれています。５１０１Ａの運用終了まで、撮影していきたいと思います。