遥か彼方の延岡を目指した肥後の山岳鉄道 熊延鉄道 南熊本−砥用

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2015' OCT 25 Message

国鉄南熊本駅から現在の美里町砥用町まで走っていた熊延鉄道 (ゆうえんてつどう) 遠く宮崎県延岡市までの開通を夢見た鉄道でしたが、途中、砥用駅までの建設で終着駅とし、その後、道路設備やバス路線の増備のため、昭和39年 (1964) 3月1日に廃止れた山岳鉄道です。遺構は随所にあり、特に隧道跡と橋梁の柱の跡が往時を留めています。 * ♪


+ + 熊延鉄道は大正4年の部分開通の後、昭和39年に全線廃止された山岳鉄道 + +

■熊延鉄道 南熊本−砥用間
熊延鉄道 (ゆうえんてつどう)は、大正4年 (1915) に春竹駅 (現在の南熊本駅)から鯰沢駅間の御船鉄道の開業が南熊本地域の鉄道建設の始まりです。翌年には路線を御船まで延長、大正12年 (1923) に甲佐まで延長されました。
昭和2年 (1927) 、社名を熊延鉄道に改め、宮崎県延岡市までの延長を目指して建設を始め、砥用駅まで建設したものの建設を中止し、昭和39年 (1964) 3月1日の廃止まで砥用駅が終着駅であった山岳鉄道です。

■鉄道遺構群
熊延鉄道の遺構は、橋脚や隧道跡として部分的に残されており、写真の隧道跡は、甲佐駅までの平坦な路盤から山岳地帯にとなる佐俣駅間の津留川の右岸にある部になります。隧道跡は林道の状態で車の走行も可能で、隧道の先には、佐俣駅の手前で津留川に架かっていた第1津留川橋梁の柱と台座となるコンクリート製の橋台が竹の林の中に残っています。


+ + 甲佐駅−佐俣駅間の路盤・橋梁跡 第2津留川橋梁 + +

■第1津留川橋梁柱
元甲佐駅の跡地の熊本バスの営業所前の国道443号線を美里町方向に進み、国道218号線との交差点の手前に橋がありますが、その手前の細い道を左折すると上の写真の隧道跡に向かいます。
■台座となるコンクリート製の橋台
左折後、数軒の民家を過ぎると左手に広場がありやや斜めに細い道が延びています。この道が廃線跡、約500メートルほど進むと隧道跡、その先が台座と第1津留川橋梁柱の橋脚跡を見ることができます。
■第1津留川橋梁附近の路盤跡
左の写真は橋台跡から隧道跡方向の路盤跡です。車はここまで進めます。また、右の写真は、佐俣駅を過ぎ国道218号線を渡ったところにある第2津留川橋梁の2本の柱です。場所は「佐俣の湯」の温泉施設を砥用駅方向に進み数百メートル先に馬門橋見学用の駐車場が左にあります。この場所から進行方向右に斜めに延びる道路があります。右折後、すぐに車両通行禁止の橋があり、その橋の下に写真が不鮮明ですが、第2津留川橋梁の2本の柱を見ることができます。


+ + 熊延鉄道 御船町の隧道 甲佐駅跡 + +

■甲佐駅跡は熊本バスの営業所
南熊本駅から御船町を抜け甲佐町に進みます。途中、町境の小高い山に掘られた隧道を通過します。このが隧道跡は、電車用から自動車用にトンネルの幅を広げて国道443号線の妙見隧道として再利用されています。その隧道が左の写真です。そして甲佐町の中心部の熊本バスの営業所の場所が旧甲佐駅跡です。

■甲佐駅跡の説明柱
営業所の車庫は屋根のある棟と屋外の砂利の駐車場に分かれています。その中央部は生活道路で分断されていますが、国道と生活道路の接点に、写真の説明柱があり、「旧甲佐駅跡」と書かれています。経年劣化で文字の判別もままならず、熊延鉄道が風化されていることを物語っています。近年では、廃線跡などの歴史遺産のブームですが、ここ熊延鉄道を含め内大臣森林鉄道の面影を示す標識はありません。明治 大正 昭和の先人が築いた遺産が多くの残される甲佐町や美里町。歴史を求める人々が地図を頼りに迷いながら探訪しています。

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●第3津留川橋梁柱

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