■保命酒 常夜灯の近くには国の重要文化財で風格ある佇まいの「太田家住宅」があります 1659年に中村吉兵衛が漢方薬酒・十六味地黄保命酒の製造販売を始めた家屋で 商家の暮らしを今に伝えています
写真は太田家住宅ではなく現在の店舗です 中村家は鎖国の時代 唯一他国に開かれていた港(長崎の出島)に薬草の買付けに船で向かっていました 大阪より出航し出島までの往来の際 潮待ち港である鞆の津に立ち寄る機会があり そこでこの地方(備後)の地酒「吉備の旨酒」に出会い 手持ちの生薬を配し生まれたのが保命酒です 保命酒は桂皮などの薬味十六種を味醂酒に浸け込み じっくりと成分を侵出させてつくる薬味酒(和製リキュール)です アミノ酸を豊富に含んだ保命酒は 健康や美容に大変良いと言われています
■鞆の浦 石畳の小道 鞆の浦は石畳の小道の街 一歩路地に入ると綺麗に敷き詰められた黒の石の小道が続きます 雨に濡れて光る黒い石畳 幻想的な風景が見られます そして住宅は黒く塗られた板壁と風雨にさらされて少しずつなじんだ感じの白木の壁が見られます 古き時代から受け継がれた風情 港町の面影と瀬戸内海の淡い潮風の香り できれば蛇の目の傘で散歩したい雰囲気です このページでは掲載しておりませんが 鞆の浦にはさまざまな施設や島があります 仙酔島 弁天島 鞆の浦歴史民族資料館 いろは丸談判跡 いろは丸展示館 そして神社や寺院が多いのも鞆の浦の特徴です 鞆の浦は 「内海の風景」「史跡」「古い街並」 を楽しめる港町です 路地の分岐点には写真のような小さな街角案内があります 小さな猫に案内されながら鞆の浦を散策した雨の一日です この後 阿伏兎観音 尾道へ旅は続きます
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