■阿伏兎観音 観音堂 阿伏兎の境内の説明板は阿伏兎を次のように説明しています けわしい海食崖が続く沼隈半島の南端 阿伏兎岬は奇勝として知られ 岬の突端の断崖に立つ般台寺観音堂は阿伏兎観音と呼ばれ 昔から海上交通の人びとの信仰を多く集めてきた 観音堂は 寛和の頃(986)花山法皇が このあたり一帯の海上を往来する船の航海安全を祈願して岬の岩上に十一面観音石像を安置したのが開基と伝える 後 毛利輝元が再興し 福山藩主の水野勝種によって 現在の磐台寺境内の形をほぼ整えた 磐台寺観音堂と客殿は 室町時代の建築様式で知られている 本尊の十一面観音は 子授け・安産・航海安全の祈願として広く信仰を集めてきた 朱塗りの観音堂は 海からの眺望は絶品て 観音堂の眼下に広がる燧灘(ひうちなだ)の眺望もすばらして と説明されています。 広島県福山市沼隈町の岬にある 瀬戸内三十三観音霊場第二十四番札所 備後西国三十三観音霊場第四番札所である 臨済宗妙心寺派の寺院の磐台寺(海潮山 ばんだいじ)です 瀬戸内海に面する阿伏兎(あぶと)岬にあるので阿伏兎観音(あぶとかんのん)とも呼ばれます 海食崖の続く沼隈半島の南端の断崖に建つ朱塗の観音堂 その厳かな景観に畏敬を感じるとともに 子宝祈願の方々の厚い信仰を感じます 阿伏兎観音は 浮世絵師 歌川広重の六十余州名所図絵の中で その絶景が描かれています 観音堂の中には 女性の乳房の形をした絵馬が多数奉納されています
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