■ 厳島神社 厳島神社は霊峰弥山を背景に 前面を海に望む入り江に建つ神社建築で弥山などを御神体として祀り 遥拝所をその麓に配置した日本における社殿建築発展の形式の一つです。 社殿様式は12世紀に平清盛の造営により 当時の寝殿造りの様式を取り入れて整備されましたが その後の焼失によって 鎌倉時代に再建されました 海に建つもく木造建物として過酷な環境下でありながら 大内氏や毛利氏 豊臣氏などの庇護に支えられて 古い様式を今日に伝えています。 神社建築に加えて五重塔・多宝塔などの寺院建築も加えられ 神道と仏教との混交を示す文化遺産として 世界に類を見ない景観を造りだしています 世界遺産の範囲は厳島神社境内地と弥山北斜面の431.2ヘクタールが登録され それ以外の島内が緩衝保護区域として設定されています。 |
■ 厳冬の厳島神社 厳島神社のある厳島(宮島)は 安芸の宮島 と呼ばれ 日本三景 の一つとなっています また 厳島神社には平安時代に平家一門がその繁栄を願い 法華経30巻 阿弥陀経1巻 般若心経1巻 平清盛自筆の願文1巻と経箱・唐櫃からなる経典類の平家納経が奉納されています。 祭神は 宗像三女神 (市杵島姫命 田心姫命 湍津姫命) 市杵島姫命は神仏習合時代に弁才天と習合しており 江島神社 (神奈川県江の島) 都久夫須麻神社 (滋賀県竹生島) と共に 日本三弁天の一 とされています。 参拝した日は雪の降る寒い日 社殿の屋根は雪で覆われ、また、干潮の浜も白一色です。雪の白と社殿の赤が独特の景色を見せてくれました。 |