江戸幕府初代将軍・徳川家康を神格化した東照大権現(とうしょうだいごんげん)を祀っいます 日本全国の東照宮の総本社的存在であり 正式名称は地名等を冠称しない「東照宮」です また 他の東照宮との区別のために 「日光東照宮」 と呼ぶことがあります 日光は 東国の精神的中心としての歴史は徳川氏の東照宮よりも遥かに早く 遅くとも源義朝による日光山造営までさかのぼりる言われています さらに 源頼朝がその母方の熱田大宮司家の出身者を別当に据えて以来 鎌倉幕府 関東公方 後北条氏の歴代を通じて東国の宗教的権威の一中心であり続けました 徳川氏の東照宮造営は この歴史を巧みに利用したと考えられています |
日光東照宮の境内には 「剣道復活之地」 の碑 があります 昭和26年に碑の前にある国の登録有形文化財 「日光東照宮 武徳殿」 で 「日光剣道大会」 が開催され 翌年にこの試合が 「全日本剣道大会」 となり 全日本剣道連盟の設立につながったと言われています 日光東照宮 武徳殿 は 日光東照宮の参道から一般車両の駐車場に至る道沿いにあります 全日本剣道大会の原点となった道場である 武徳殿 なにげなく見る日光東照宮の境内の建物には 歴史と伝統があります 武徳殿の見学後 厳冬の戦場ヶ原を訪ねました 標高1400m 氷点下2度 三本松の周辺は硬い雪に覆われていました |
竜頭滝(りゅうずのたき)は 奥日光地域を代表する滝の一つで 華厳滝 湯滝と共に奥日光三名瀑のひとつとされています 湯ノ湖に端を発し戦場ヶ原を流れ下ってきた湯川の末流にかかる滝で 長さ約210メートルの急斜面を途中で二手に別れ 豪快に流れ下っています 「竜頭」の名前は 二枝に分かれた滝を正面から見た姿を龍の頭に見立てたものとされ 二手の流れを髭に見立てたとも 中央の岩を頭部に見立てたとも言われています 写真は龍頭之茶屋さんの無料の観瀑台から見たものです このときの気温は氷点下2度でした 早朝は相当気温が低下するのでしょう 今回は厳冬期のため観瀑台からの見学だけにしましたが 滝の東側面には散策路があり 急流状になっている滝を側面から滝を見ることもできます 他の季節では 新緑 トウゴクミツバツツジの花 紅葉など 滝と花木を楽しむことができます また 竜頭の滝は奥日光一帯で最も早く紅葉が訪れると言われています ■竜頭の滝1 ■竜頭の滝2 |
戦場ヶ原(せんじょうがはら)は 日光国立公園内にある高層湿原です 標高は約1,400メート 戦場ヶ原という地名は 山の神がこの湿原を舞台に争いを繰り広げたという伝説に由来しています 戦場ヶ原は平坦地に広がる400ヘクタールの湿原です 男体山 太郎山 山王帽子山 三岳およびその山麓に囲まれています 西縁側には 湯ノ湖に端を発した湯川が ほぼ南北方向に流れ下り この水が竜頭の滝になります 今回は厳冬期のため 戦場ヶ原の入口の三本松(さんぼんまつ)までとしました あたり一面は白銀の世界です ただ この雪を利用したクロスカントリースキーを楽しむことができます 用具は三本松茶屋で貸し出しています ■男体山1 ■男体山2 ■雪の道路 ■雪のベンチ 三本松には展望台が設置されており戦場ヶ原を東側から展望できます また 西縁の湯川沿いの自然研究路にも展望台が数箇所備えられています 次回は暖かい季節に 戦場ヶ原自然研究路の木道を歩いてみたいと思います
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