■ゆりの花
フラワーリフトの下に咲くゆりの花です。リフトからはゆりの花畑が一望できます。下部のゆり平原、中央と上部のゆり大斜面、満開のころはゆりの絨毯の上を空中散歩するように見えることでしょう。
リフトを降りると、ゆりの塔、そして馬がいます。この馬に乗って園内を散策できるのではなく、馬の広場を周回する乗馬用の馬です。乗馬場の近くにもゆりの花が咲いています。馬に乗って、ゆらゆらしながら素敵なゆりの花を楽しむことができますね。小さなお子様が多数乗馬されていました。そうそう、しらかばの林には、セミが多いです。うるさいくらい鳴いています。
高原の爽やかな自然と澄み切った空気のなかセミの大合唱を聞きながら、ゆっくりとお散歩できるしらかばの丘は素敵です。

■しらかばの林のゆりの花
写真はしらかば林に咲く黄色のゆりの花です。
日本はユリの国といわれるほど種類が豊富です。この中でも、奄美諸島から琉球諸島にかけて自生するテッポウユリは、純白な清楚な姿と気品ある香りが世界的に好まれているよう。特に沖永良部島の　「田皆岬」　の断崖絶壁に咲く純白のテッポユリは、近寄りがたい気品と清純さが　「聖母マリアの姿を彷彿させる。」　と言われています。
ゆりは日本でも好まれる花ですが、キリスト教では、天使が白ユリを手にして現れ、マリアにイエスキリストの母になることを告げたと伝えられています。そして、イースターやクリスマスなどの宗教儀式には必ず白ユリが供えられ、結婚式には祭壇や花嫁にも飾られています。沖永良部島のユリは、明治期にヨーロッパに輸出され、今ではユリの花といえば、沖永良部島原産のテッポウユリが一番好まれている種類のようです。今日も愛らしく純白の素敵な花が、世界中の窓辺に飾られていることでしょう。みなさんの窓辺はいかがですか。

■ゆり平原入口
散策路もゆり回廊・ゆり大斜面下部をすぎると写真のゆり平原入口に着きます。ここからやや平坦な下り坂のゲレンデになります。ここからのゆり畑は、種類ごとにブロック状にまとめられたゆり畑になります。広いゲレンデの花畑の中央のまっすぐにくだる遊歩道を進むことも、ブロックごとに咲くゆりの花を見ながらジグザグに降りるのもいいですね。
遊歩道の終わりにはセンターハウスがあります。いままで見てきたゆりの花が販売されています。鉢植え・庭植え、さまざまに楽しめます。早咲き・遅咲きがありますから花の性質が違う種類を植えると夏の季節に順番に咲く花を楽しめると思います。どうぞ素敵なお庭をお楽しみください。
来年は７月下旬ころに訪ねてみようと思っています。

■ゆり回廊　ゆり平原
しらかばの丘を散策したあとはリフトの乗車口までゆりの花を楽しみながら下山します。
乗車口まで約１キロメートルの下り坂ですが、あるくのは無理という方はリフトで下山できますので安心です。ですが遊歩道に咲くゆりも素敵です。遊歩道はよく整備されていますので、できれば、遊歩道を下山されることをおすすめします。
ゆりの花は、早咲きと遅咲きがあるといいます。開園期間中。様々な表情を見せてくれることでしょう。一番上の写真では黄色のゆりが描かれています。このごろは黄色のゆりが人気なのでしょうか。訪ねたときは咲いていませんでしたが、オレンジ色の中に少し透明感をもって鮮やかさと涼しさを感じさせるゆりで、花は上を向いて咲くとても美人系の花で切花として人気があるということです。その花の名前は、ロイヤルトレニティーです。

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