74式戦車は 旧型戦車である61式戦車の後継として三菱重工業が開発を担当した 排気量21500CC 総重量38トン 最高速度53キロの大型戦車
轟音とともに 土のグランドを削りながら走行する巨体は躍動的です 以前 74式戦車の機動力の説明を受けた際 地形が平坦でない場所での砲撃の精度を高めるため 油気圧サスペンション(ハイドロニューマチック)の姿勢変更機能による左右の車高を別々に上下に変化する機能 及び サスペンションを前後左右別々に作動させ 車体全体を前後に傾ける機能があるとの説明を受け 実際に作動状況を見学しました 俗に言う 踊ることの出来る戦車で 停車地の地形に即応することによって 弾頭の着弾精度が格段に向上したといいます
今回の実科展示は空砲による訓練の見学でしたが 北富士演習場等の総合火力演習では実弾または訓練弾による74式戦車の威力と能力を見学することができることでしょう
実科展示のあと 74式戦車の後部に乗車台を設置し グランドを走行する体験乗車が行なわれ 多くの方々が体験乗車をされていました 躍動感のある動作と土を蹴散らす動き 初めての体験でした |
実科展示において74式戦車とともに作戦の主要攻撃機器の155mm榴弾砲/FH−70 弾到達距離は 通常弾24Km ロケット補助推進弾30Kmの射程性能を有し 最大連射速度は15−20秒で3発 持続連射速度は毎分2発と説明されています
諸元は 重量7800−9600Kg 全長 9.9m(牽引状態)12.4m(射撃状態) 全幅2.56m (牽引状態) 全高2.56 m(牽引状態) 要員数 8名 説明では道路交通法の改正によって昼間の牽引は認められず 夜間の牽引によって運搬するとされています また 自走機能を有し 牽引終了地点から攻撃地点までは自走移動すると説明されています
2011年4月16日の産経新聞は第14旅団の災害派遣の活動状況を掲載しています 独自に構築した物資輸送のネットワークは 他の部隊でも適用すべきモデルケースと位置づけられているといい 避難所に入っていない被災者の居住地をグループ化 物資のニーズをまとめて把握し 迅速に輸送を行う 特に 高齢者や妊婦については個別に支援するきめ細かさが特徴といいます 日頃からの厳しい訓練が災害派遣の場で充分に発揮されていると思います 交代要員の確保もできない過酷な活動と聞き 本当に頭が下がります |