■泉谷の棚田 表情豊かな石積みの棚田 山の急斜面に95枚の水田が広がる泉谷の棚田は、「日本棚田百選」に選ばれたほど美しい景観です 年中尽きることのない大清水に恵まれ 最高級のお米が収穫されます 見事に積まれた石積みの棚田からは緑が映える風景 稲穂が黄金色に輝く風景 水が張った棚田に夕陽が映り込んで朱色に染まる風景とそれぞれの季節の表情を楽しむことができます
泉谷の棚田は 喜多郡内子町北表地区 細い林道のような道を進まなくてはなりません また 特に駐車スペースはなく 棚田の上部にある水車小屋の周辺に数台が駐車できるよう道が広くなっているだけです くれぐれも運転には注意してお出掛けださい 訪ねた日は 春のお祭りが開かれていました 棚田オーナーの集まりでしょうか 参加者はそれぞれ名札を首に下げていました 日本の原風景の棚田 全国各地に点在する棚田 古人の努力が偲ばれます |
■牛による棚田のしろかき 現在は小型の耕耘機など棚田での耕うんや水田に水を入れて田植え前のしろかきは機械化が進んでいますが 耕耘機が導入される前は牛によるしろすきが行われていたといいます 写真の実演では牛は本物ではなく 人間は入った仮想の牛です なかなかの演技で笑ってしまいました 以前は各農家で牛が飼われていたのか または 香川県の男木島のように牛を貸し出す専門の業者から耕うんの期間だけ借りていたのかはわかりませんが 牛を操り稲代を作っていたことがわかります
できれば動画でご案内できればよかったのですが 暴れ牛を操る農家の男性 この演技も最高で 暴れる牛の手綱さばきは笑いを誘います つい数十年前までは このような風景が棚田の各水田で行われていたことでしょう 演技とはいえ貴重な体験でした
左の写真は棚田上部にある休憩スペースとトイレが設けられた水車小屋です 説明では 棚田で作られたお米は この水車の中で水力精米されるといいます 谷筋から流れ出る水力を使い コトコトと音を立てて石臼や木臼で ゆっくりと精米されるお米は本当においしいと思います 内子町は このページの下にある水車の写真のように 水力を利用した水車小屋が点在しています |