高松琴平電鉄の仏生山駅から南に延びる道(ガソリン道)が昭和4年(1929)11月2日に開通し昭和16年(1941)5月10日に廃止された 塩江温泉鉄道の廃線跡です

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2010' MAY 30 Message

塩江温泉鉄道は、昭和4年(1929)11月2日に開通し、昭和16年(1941)5月10日に廃止された標準軌の鉄道です。動力はガソリンエンジン。このため、廃線跡は、ガソリン道と呼ばれています。トンネルなどの遺構がひっそりと残されています。また、線路跡やトンネルは、市道などに転用されています。トンネルなどの遊歩道化をお願いしたいものです。* * * ♪ ♪ ♪ 。


itigonet ・ Strawberry-Club 塩江温泉鉄道 仏生山 − 塩江
仏生山駅

■ 塩江温泉鉄道
香川県高松市 高松琴平電鉄の仏生山駅から南に延びる道(ガソリン道)が 昭和4年(1929)11月2日に開通し 昭和16年(1941)5月10日に廃止された 塩江温泉鉄道の廃線跡です
塩江温泉鉄道は 現存の高松琴平電鉄の仏生山駅の東側にある職員駐車場が駅舎跡 駅前の四つ角に 仏生山歴史街道推進協議会が立てた案内板があります 「昭和4年に開設された塩江温泉への交通手段として 全国でも珍しいガソリンを燃料とした標準軌の電車  始発駅は現在の高松琴平電鉄仏生山駅の東側がホーム 16キロの路線を12の駅で走った路線 当時 1つの駅の区間の料金は 5銭」
また 廃止の経緯 路線跡については 「昭和16年 太平洋戦争が始まると燃料のガソリンの入手が困難となり その車両の運行は廃止 残ったレールも昭和19年に当時は日本領土であった台湾精糖会社に売り渡されたが そのレール跡は地域住民の生活道路となり 誰言うとなく ガソリン道 と呼ばれるようになった いまもこの道路の南方(唐渡地区)には当時のトンネルが残り 香東川の上流の(岩部地区)には鉄橋の橋脚が残されている」 と説明されています

■高松琴平電鉄仏生山駅
今回の廃線跡の旅は高松市の自宅から晴天の中 愛車のオフロードバイク スズキジベル200で向かいました
写真は高松琴平電鉄仏生山駅東側の電留線の23です 写真の左側の先に延びる道が 塩江温泉鉄道の路盤跡 南方向にほぼ直線になだらかな坂を進みます
この廃線跡は 左の写真のようにガソリン道と呼ばれ 途中 そして 竜満池前の加羅土トンネル前の交差点などにガソリン道の表示板があります 廃線から70年以上経過した現在 ここが路線の跡と感じる風景はありません
この市道が 塩江温泉鉄道の路盤跡と事前に説明されれば 直線に延びる道は  まさに 一本の路線跡 です

2010年5月30日 この廃線跡を訪ねてみました この旅で参考にしたのは 2010年3月15日初版印刷のJTBパプリッシングの「新鉄道廃線跡を歩く」 たまたま書店で見つけ一冊です


加羅土トンネル
+ + 香東川右岸 高松空港進入灯付近 + +

■ 加羅土トンネル
高松琴平電鉄仏生山駅をほぼ南に直進した廃線跡は ここ 加羅土トンネルで1つ目のトンネルに入ります
ガソリン道の表示板は このトンネルのすぐに西側の県道280号線の交差点にあります
トンネルは 特に立入制限はありませんが 柵が設けられています 参考にした本には 内部のレンガ積みが参考になると記載されています

ただ 写真でお分かりと思いますが 構造的には劣化が見られず 写真手前の草がなければ いまにも電車が来るように感じます 昭和の技術者の鉄道にかける意気込みを感じる構造物です この加羅土トンネルを抜けると竜満池と進みます ただ この竜満池から これから進む 香東川までの区間は 鉄道跡の痕跡は 少ないと感じました

■ 香東川右岸 高松空港進入灯付近
写真の右側は香東川が流れています また その対岸には国道193号線が走っています 廃線跡の塩江温泉鉄道は これから国道193号線 香東川の右岸を 終着駅の塩江温泉まで進みます
写真の道のように一直線に延びていたと思われる廃線跡 進む道には 鉄道の面影を見ることもできません また あるかなって思った鉄道跡の案内板もなく できれば 先人の偉業を伝える説明があればなって思ってしまいます
オフロードバイクから見る新緑の景色 昭和16年5月10日で廃止された塩江温泉鉄道 当時の車窓とあまり変わらない風景だと思います いまも 塩江温泉は 名湯です 国道193号沿線のお湯 そして 塩江温泉からさらに奥にある奥の湯 ぬるぬるの温泉 当時も きっと にぎわった温泉だと思います いま 塩江温泉鉄道があれば きっと 香東川の清流 季節の風景を楽しみながら 温泉に向かったと思い 廃線が残念でなりません


香東川右岸 築堤
+ + 香東川橋脚 + +

■ 香東川右岸 築堤
写真の右側は香東川の右岸 中村地区の河北八幡神社参道入口にある鉄道の構造物です
写真の左側が仏生山駅の方向 右が塩江の方向です
仏生山駅から発車した電車は 香東川沿いに進み 谷が深くなった地点まで進んできます ここから 香東川と東側に迫る山との路線配置が複雑になってゆきます

香東川は清流 特に この鉄道遺構の周辺は 清らかな水 そして V字型の渓谷美と 本当に 素敵です 現在の国道193号線は 香東川の左岸を進みますが 香東川の清流を見ることはできません 唯一 清流を見ることができるのが 塩江温泉鉄道の廃線跡のある香東川の右岸の細い道路です

いま ここに鉄道が走っていれば JR中央西線の寝覚ノ床のような風景が楽しめたのにと思ってしまいます

■ 香東川橋脚
写真は香東川の橋脚です 香東川の護岸工事が進んでいますが 当時の面影を残す橋脚が残っています
廃線から約70年 鉄路の建設 温泉地の繁栄 そして太平洋戦争による不要不急路線の烙印 短い鉄道橋脚としての役目は 墓標のように残されています 路線の建設をした人々は また 戦争の物資供給のため 鉄路の撤去に労したのでしょうか 多くの路線が姿を消していった昭和の時代 鉄道建設に夢を見て いつしかモータリゼーションのなかに消えていった鉄路 ここ塩江温泉鉄道にも 同じ姿があります
これから塩江駅に向かう路線 短いトンネルが続きます
■ 御殿場トンネル  香東川橋脚を進むと廃線跡の路盤は中村トンネル そして写真の御殿場トンネルと進みます
御殿場トンネルは 照明が灯り 内部を歩いても安心です 構内のコンクリートに残されている通信ケーブルの金具などの遺構 そして トンネルの壁面に触れると往時に通過していったガソリン電車の音が聞こえてくるようです
写真は仏生山駅よりの坑口です 廃線跡を利用したトンネルと知らなければ 香東川の右岸の細い舗装道路としか思えません 坑口にはトンネルの名称を示すものもなく できれば 旧塩江温泉鉄道御殿場トンネルと案内板があってほしいものです


第四・五香東川橋梁群
+ + + 岩部トンネル +  + +

■ 第四香東川橋梁群
御殿場トンネルを通過するといままでの市道の路盤跡から香東川の中に入り込むように進みます
現在の市道は東側の山を削り 道路としていますが 当時は香東川の川岸に橋脚を建設したほうが安全を確保できたのだろうなと思います 写真ではよく分かりませんが 香東川の東側斜面は香東川に落ち込むような急斜面を形成しています
第四香東川橋梁群を進んだガソリン電車は また 開けた岩部地区へ進んでいきます

■ 第五香東川橋梁
岩部トンネルを進んだガソリン電車は 塩江駅までの最後の難所 香東川を渡ります 国道193号線と香東川をまたぐ第五香東川橋梁です
国道脇の河床に立てられた1本の橋脚 建設当時は対岸にもあった橋脚は 河川工事で撤去されたのでしょう 対岸は 香東川に沿って公園が整備され 塩江温泉鉄道の路盤跡の面影を見ることはできません
塩江温泉鉄道が運行されていた当時 岩部トンネルを抜け 第五香東川橋梁の付近で塩江駅に到着する案内をしていたのでしょうか 塩江温泉駅まで もう少しです

■ 岩部トンネル
第四香東川橋梁群 岩部地区を進んだガソリン電車は 塩江駅までの最後のトンネルに進みます 岩部トンネルは塩江温泉鉄道の廃線跡の中で 特に当時の姿がそのまま残されているトンネルです

廃線後 レールを撤去したまま 放置され忘れ去られたトンネルのようです 中村トンネル 御殿場トンネルのように市道に転用されることもなく また 遊歩道として設備されることもなく ただ 過ぎ去る月日のまま静かに当時の姿を留めています

写真は仏生山駅側の坑口です 坑口の前は 左右の岩石を掘削した巣堀りの法面がそのまま残っています トンネルは立ち入りが制限されていません 照明のないトンネルを塩江駅方向を歩くと トンネルの壁面にはケーブルの金具や錆び付いたパイプが固定されたまま残され 70年前の遺構と感じさせない姿が残されています

仏生山側入口 トンネル内部 朽ちた金具

塩江駅
塩江温泉鉄道 廃線跡

■ 塩江駅
仏生山駅から16.1キロメートル 南に直進した線路は 香東川の右岸を進み トンネル 橋梁を越えながら塩江駅に到着します 塩江駅は現在の高松市立塩江病院の東側の駐車場が跡地です
写真の橋を過ぎ そこは停車場 塩江駅です 路線の廃止から約70年 かつての塩江温泉鉄道の終着駅 塩江駅があった面影はありません
いまの塩江温泉は 国道193号線に沿った温泉街 そして 奥の湯温泉と 豊富な湯量とぬるぬるの温泉を楽しむことができます 昭和初期 塩江温泉鉄道が運行されていたころ このお湯を楽しむために 多くの人々が訪れていたことでしょう

 ■塩江温泉鉄道
讃岐の名湯 塩江温泉に向かった日本で唯一のガソリンで動く広軌軌道の鉄道でした 廃線跡は 市道等の道路 橋 トンネルとして利用されています
廃線跡は 塩江駅に近い唐渡地区 岩部地区に多く残されています
11年6か月という短い運行期間の鉄道ですが 太平洋戦争前に廃止されたにもかかわらず 鉄道遺構が多く残る 塩江温泉鉄道 皆様も 仏生山駅から塩江駅跡まで歩いてみませんか


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