■ 塩江温泉鉄道
香川県高松市 高松琴平電鉄の仏生山駅から南に延びる道(ガソリン道)が 昭和4年(1929)11月2日に開通し 昭和16年(1941)5月10日に廃止された 塩江温泉鉄道の廃線跡です 塩江温泉鉄道は 現存の高松琴平電鉄の仏生山駅の東側にある職員駐車場が駅舎跡 駅前の四つ角に 仏生山歴史街道推進協議会が立てた案内板があります 「昭和4年に開設された塩江温泉への交通手段として 全国でも珍しいガソリンを燃料とした標準軌の電車
始発駅は現在の高松琴平電鉄仏生山駅の東側がホーム 16キロの路線を12の駅で走った路線 当時 1つの駅の区間の料金は 5銭」 また 廃止の経緯 路線跡については 「昭和16年 太平洋戦争が始まると燃料のガソリンの入手が困難となり その車両の運行は廃止 残ったレールも昭和19年に当時は日本領土であった台湾精糖会社に売り渡されたが そのレール跡は地域住民の生活道路となり 誰言うとなく ガソリン道 と呼ばれるようになった いまもこの道路の南方(唐渡地区)には当時のトンネルが残り 香東川の上流の(岩部地区)には鉄橋の橋脚が残されている」 と説明されています |
■高松琴平電鉄仏生山駅
今回の廃線跡の旅は高松市の自宅から晴天の中 愛車のオフロードバイク スズキジベル200で向かいました 写真は高松琴平電鉄仏生山駅東側の電留線の23です 写真の左側の先に延びる道が 塩江温泉鉄道の路盤跡 南方向にほぼ直線になだらかな坂を進みます この廃線跡は 左の写真のようにガソリン道と呼ばれ 途中 そして 竜満池前の加羅土トンネル前の交差点などにガソリン道の表示板があります 廃線から70年以上経過した現在 ここが路線の跡と感じる風景はありません この市道が 塩江温泉鉄道の路盤跡と事前に説明されれば 直線に延びる道は まさに 一本の路線跡 です
2010年5月30日 この廃線跡を訪ねてみました この旅で参考にしたのは 2010年3月15日初版印刷のJTBパプリッシングの「新鉄道廃線跡を歩く」 たまたま書店で見つけ一冊です |