■ 出晴駅 高松市内線 旧チンチン電車 出晴駅は現在の高松琴平電鉄志度線の瓦町駅と今橋駅の間の塩上町と八坂町の境にあった駅です 現在は駅もなく ただ 写真の制御機の名称と近くの踏切に出晴の名称が残るだけです
昭和初期の高松市内の電車路線図を見ると 現在の瓦町駅と高松築港駅間の複線線路はありません 明治31年 出晴−長尾間に初めて定期馬車の運行が開始され 明治45年に 同区間で電気鉄道が開通しています この区間が現在の長尾線です また大正2年には現在の志度線が出晴まで延長され 出晴駅は 現在の長尾線 志度線 琴平線の各線の中継駅としてにぎわったといいます
昭和18年 長尾線 志度線 琴平線を運営する鉄道3社が 高松琴平電気鉄道株式会社として統合されると 3路線は昭和20年に瓦町駅で連結されています この連結によって出晴駅は通過駅となり 高松空襲による駅舎消失を経て 1945年(昭和20年)7月30に廃止されています 大正時代は出晴駅から高松築港駅へ向かうには 当時 市外線と言われた 出晴−瓦町−東田町−藤塚−中野町−公園前(栗林公園)に乗車し 公園前駅からは 市内線と呼ばれたチンチン電車に乗り換えていました 市内線は 公園前−馬場町−大護寺−七番丁−五番丁−法泉寺前−広場−高松駅前−築港前です
このチンチン電車も昭和20年の高松空襲で大きな被害を受け その後の自動車社会の到来を見据えた戦後の都市計画によって 市内線は復興されることなく姿を消しています
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