石鎚山は山岳信仰 (修験道) の山でもあり また 日本百名山 日本百景 日本七霊山のひとつとされ 霊峰石鎚山とも呼ばれています 

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近畿以西の西日本最高峰 石鎚山 1982m 登山
土小屋−石鎚山頂 ブナの森

石鎚山 (いしづちさん いしづちやま) は 愛媛県西条市と久万高原町の境界に位置する四国山地西部の山で 近畿以西の西日本最高峰の山です

石鎚山は山岳信仰 (修験道) の山でもあり また 日本百名山 日本百景 日本七霊山のひとつとされ 霊峰石鎚山とも呼ばれています

石鎚山は周辺の峰の総称で 最高峰に位置する天狗岳(てんぐだけ 標高1982m) 石鎚神社山頂社のある弥山 (みせん 標高1974m) ・ 南尖峰 (なんせんぽう 標高1982m) の一連を石鎚山と呼ぴます ■土小屋1 ■土小屋2

国土地理院の三角点は 天狗岳や弥山ではなく 弥山の北西にある 1920.63mのピークに三等三角点 「石鎚山」 が設置されています また 石鎚山系の一等三角点は 「面河山」 南西側の二ノ森山頂 (1929.24m) に設置されています

2010年初夏 松山自動車道の伊予西条ICからR194号 そして細い林道を経由し 石鎚スカイラインの終点の土小屋に到着しました 訪れた日は 梅雨が明けた直後だったのですが 濃い霧に包まれていました

土小屋から石鎚山頂の直下にある二の鎖元小屋の鳥居までは 標高的には平坦な登山道ですが 谷と峰が交互にあるアップダウンの激しい登山道です
登山道の入口周辺は ウラジロモミの大木やイブキザサの生い茂る斜面ですが 中間点を通り過ぎると そこは原生林の森 ブナの大木が作る森林地帯になっています ブナの巨木から落ちる細かい雨 そして霧は 神秘的な登山道になっています
また 帰路は雨も止み 木漏れ日のブナの林 きらきらと光る登山道は 素敵な光の空間になっていました

二ノ鎖元小屋
二ノ鎖元小屋−弥山 迂回路の登山道 (まき道)

平坦な登山道も二ノ鎖元小屋からは急な登山道となります

石鎚山の登山道はこれまで歩いた土小屋からのルートと成就社からの表参道の二つのルートがありますが この二のノ鎖元小屋で合流します 写真では右が土小屋登山道 左が成就社登山道です (■もう一つの表示板)

二ノ鎖元小屋から弥山までは二つのルートに分かれます 安全なルートは鉄の階段や橋が架けられている登山道 もう一つは鎖場を昇るコースです

鎖場は3箇所あり 下から 「一の鎖」 (33メートル) 「二の鎖」 (65メートル) 最後は「三の鎖」 (67メートル) です 「一の鎖」の手前に前社ヶ森 ((1,592メートル) の岩峰にかかる「試しの鎖」 (74メートル) があります この「試しの鎖」が 最も急な鎖です 鎖場は 体力的に自信のある方に限られます また 雨の日は滑りやすいので慎重にならざるを得ません

二ノ鎖元小屋からは雨のため迂回路の登山道を進みました

今回は15名での登山 女性の参加者もあることから鉄の階段や橋が架けられている迂回路を進みました 20歳代の若者から60歳までの多様な年齢層 体力的なこともあり 複数のグループに分かれての登山です 先頭が弥山に登頂後 30分以上の時間差で最後のグループが登頂となってしまいました
迂回路の登山道は鉄板の道や階段がありますが 雨の日は滑りやすく危険です くれぐれも注意が必要です
特に鉄板の道は 手すりが道の中央部にあるだけです 登りは山側の左側を登りますが 下りは谷側を進みます 谷側には手すりがありませんので 滑ると崖下に転落する危険があります 特に雨の日は 中央部の手すりをしっかりと握りながら進まれることをおすすめします

弥山 石鎚神社頂上社
弥山 石鎚神社頂上社周辺

写真は石鎚神社頂上社のある弥山 (みせん) 標高1974メートルの山頂です
あいにく濃霧のため頂上からの眺望は見ることができませんでしたが 一瞬だけ 最高峰の天狗岳(てんぐだけ 標高1982m) を見ることができました
石鎚山は奈良時代からの修行道場 空海も修行したとされています また 石鎚山は明治4年 (1871) の神仏分離によって 石鎚蔵王権現は石鎚神社に 前神寺および横峰寺は真言宗に所属することとなっています 毎年、7月1日から10日までの間に 「お山開き」 の神事が執り行われます お山開きの期間中は女人禁制となっていましたが 現在は 7月1日の一日だけ 女性は山頂まで登ることができません
写真の場所は広場となっており 昼食と休憩で1時間ほど過ごし さあ 出発の時間になると強い雨が降り始めました なお 弥山の山頂には宿泊と食事ができる山小屋があります

写真は石鎚神社頂上社脇の鎖場から山頂の広場の様子です 濃霧でなければ写真の左手に最高峰の天狗岳の山頂と稜線を見ることができます

石鎚神社頂上社は 5月1日の開門祭から11月3日の閉門祭までの神職が常駐されていますので 神事を受けることができます
今回の登山は 雨と女性同行のため 鎖場ではなく迂回路 (まき道) を利用しましたが 写真の手前が鎖場の頂上になっています 鎖場は 石鎚神社のHPでは 「険しい岩場にかかるこの御鎖にすがる時こそ 邪心を捨て 無我の境地を体験する まさに命がけの行場となります」 と説明されています
山岳信仰の峰は 信仰のため登山されている方も多いものです それらの皆様に迷惑を掛けない登山が必要であると痛感します

三の鎖 頂上部
帰路の東尾根道

写真は 「三の鎖」 (67メートル) の頂上部です 同行の女性が鎖場を覗き込んでいます
別の写真で鎖場を上から見た写真を掲載していますが ほぼ 垂直ではないかと思うほどの斜面に鉄の鎖が下に伸びています
■三ノ鎖最上部から下を見ると
上の説明の弥山 石鎚神社頂上社周辺でも書きましたが 石鎚山は 迂回路(まき道)ではなく この鎖場で 邪心を捨て 無我の境地を体験しなければ 石鎚大神の尊い御神徳を受けることができない そんな気持ちになります
鎖場は3つに分かれて架けられています 雨で濡れていない日 全部ではなくとも 一つの鎖場だけでも登って 石鎚神社山頂社に参拝しなければと思っています 次回は晴れた日 ぜひ 来山したいと思います

不思議なもので帰路の東尾根道は濃霧が少しずつ薄くなり 100メートルほど前方を下山する同行者が見えるようになりました
ウラジロモミとイブキザサの開けた登山道 風が下界から山頂方向に駆け上がるように吹いています いままで通ったブナの原生林の蒸す暑さから 少し冷たい乾いた風が濡れた身体を冷やしていくようです ■東尾根道 ■ウラジロモミとイブキザサの登山道
登山は同行する同僚や友人と これからの登山道の様子 疲れた足腰のこと また 咲き乱れる花や木々のことを たくさんのお話をしながら進むのがいいですね 花の写真は一番最後の説明に書きますが 熊笹の生い茂る東尾根道では 熊笹茶のお茶の話題 ついつい食べ物の話になるのは女性が同行していたからでしょうか
私は 写真を撮りながら 4人組のグループに追い付き また 写真を撮りと 駆け足の下山になってしまいました



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