■ 渡良瀬遊水地 渡良瀬遊水地(わたらせゆうすいち)は 足尾銅山による足尾鉱毒事件による鉱毒を沈殿させ無害化することを目的に渡良瀬川下流に作られた遊水池です 平成24年(2012年)7月3日 ラムサール条約に登録されました 領域は 栃木県・群馬県・埼玉県・茨城県の4県にまたがり 面積の多くが栃木県の栃木市に属し 残りの部分は栃木県小山市、栃木県下都賀郡野木町 茨城県古河市 埼玉県加須市 群馬県邑楽郡板倉町に属します
遊水地は 渡良瀬川に思川と巴波川の2つの川が合流する地点の湿地帯全体が堤によって囲われています 足尾鉱毒事件の発生当時は 鉱毒対策が目的で設けられたのではなく洪水防止が目的とされましたが 1903年の政府の第二次鉱毒調査委員会が渡良瀬川下流部に遊水池を設置する案を提示したことを受けて造成されています 写真の旧谷中村の説明版は 足尾鉱毒事件による被害が大きくなり 農民の鉱毒反対運動が盛り上がると 1905年 政府は栃木県下都賀郡谷中村全域を買収してこの地に鉱毒を沈殿する遊水池を作る計画によって廃村になった谷中村が偲ばれます 現在の遊水池は 遊水地内には道路があり 水が貯まっている場所以外は内部に行くことは可能です 谷中湖の北にはバーベキューのスペース ゴルフ場も複数あり レンタサイクル わたらせ自然館 渡良瀬遊水地湿地資料館がありますが これらの利用されている地域は渡良瀬遊水地のほんの一部であり 残りのほぼ全域は未だ自然の豊かな葦原となっています また 主なイベントとして 花火大会 高圧線がかすめる以外は電線もないため 熱気球 スカイダイビングなどのスポーツも行われ 下の写真のようにトライアスロン大会も開催されています
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