■縁結びの石
平成１１年１２月阿蘇観光ホテルが閉館になったため、人目に触れることがなくなった縁結びの石と男性を表している石灯籠を阿蘇下田城に移転した。同ホテルに古くから伝えられていた縁結びの石には、石の両側にあいた穴の中で男女が固く結びあうとその二人は結ばれるとの言い伝えがあります。これまても多くの男女が永遠の愛を誓ってきました。
この縁結びの石は、これからもこの新しい地で多くの愛を見守り続ていく・・・。
また、ここの阿蘇下田城の近くには吉祥天さんがあり、その中にあるかやの木に生息している子安貝は安産のお守りとして有名。子安貝を持ち帰り安産の後は元に戻すのがしきたり。また、子安貝を子供の枕の下に入れておくと夜泣きに効くと言い伝えられています。
■南阿蘇鉄道　阿蘇下田城ふれあい温泉駅　駅舎にある温泉施設　「小さな湯舟」
阿蘇下田城ふれあい温泉駅は、熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字河陽にある南阿蘇鉄道高森線の駅で昭和３年２月１２日 に阿蘇下田駅として開業し、平成５年８月１日に現在の駅名に改称。日本で５番目長い駅名です。
単式ホーム１面１線の駅で、天正年間近傍にあった下田城をイメージして城郭風の駅舎です。有人駅で温泉浴場が併設され、泉質は中性単純泉、説明では、源泉２７度の単純泉で無色透明、さらっとした肌触りです。

■川地後水源
阿蘇下田城あれあい温泉駅から歩いてすぐの川地後水源、洗い場があり、周辺住民の憩いの場として、また農産物の洗浄などにも利用されています。
平成２０年６月２５日、環境省の「平成名水百選」に南阿蘇村の１０カ所の湧水地が南阿蘇村湧水群として選定されました。
既に昭和６０年の名水百選に選定されている白川水源以外の明神池名水公園、池の川水源、竹崎水源、寺坂水源、吉田城御献上汲場、妙見神社の池、湧沢津水源、塩井社水源、小池水源，川地後水源の計１０カ所の湧水地です。
川地後水源を含め、阿蘇下田城ふれあい温泉駅の周辺は、阿蘇火山に降った雨が地下にしみ込み、噴火がつくった地層によりろ過され、ミネラル豊富な湧水となり、山のふもとで湧き出しています。水を汲みに来る人も多く、周辺では古くから農耕や生活用水に大切に使われてきました。

■塩井社水源　塩井神社
御祭神　罔象女神（水の神様）罔象女神は伊邪那美命の子で水を司る神と呼ばれています。塩井神社の創建は、文禄２年（１５９３）までは南郷谷総鎮守八坂神社の夏大祭の御神幸の社とされていたお社です。
塩井神社に一泊した後翌日御本社（八坂神社）に環幸されていたが天正年間（島津勢の当国侵入）の兵乱により塩井神社への神幸は廃絶されたと伝えられます。こうした八坂神社の中期の神幸式との関係等から塩井神社の創建は平安期とされています。
■「お汐（塩）井様　おしおいさん」
あがめ水源から流出する川を塩井川と呼びました。何故、水源を塩井と呼ぶか神事では清めるときに塩を用いる故に清水を塩井と呼んだものと考えられます。境内坪数３７３坪、祭日７月２０日、１０月２０日社殿坪数７坪と記してあります。南郷事蹟考には現在の松の木村は天正年間（１５７３-９２）には塩井村と呼び長野越前の守の領地であって南西郡には清水湧出する塩井社があるとされ明治９年（１８７６）中村と合併し中松村となると記してあります。肥後神年鑑には塩井神社お手水清水湧出で勢甚だ盛んにして近村の田畑を養うて末は白川に合すとされています。と社殿脇の説明板に記されています。