■SLやまぐち号 C56形蒸気機関車 160号機 C57形蒸気機関車が「貴婦人」と呼ばれているのに対して、一回り小振りなC56形蒸気機関車は「ポニー」の愛称で呼ばれています。戦時中、タイとビルマを結ぶ泰緬(たいめん)鉄道の主力として使用されていたものもあり、全部で160両が製造され、SLやまぐち号の機関車は、そのラスト製造の蒸気機関車です。 SLやまぐち号ではC57との重連運転が行われるときがありますが、汽笛は、C57が甲高い汽笛音であるのに対して、C56は汽笛音が低くて力強いく聞かれます。重連運転などの際に、その音の違いを聴き比べてみてください。 ■C56形蒸気機関車 160号機諸元 製造 昭和14年 製造場所 川崎車輛 全長1435mm 重量64.6t 動輪径1400mm 石炭積載量5t 水積載量10t 最大出力592馬力の蒸気機関車 昭和14年 (1939) 4月20日、川崎車輌兵庫工場で落成した機は、津山機関区、鹿児島機関区、横浜機関区を経て、昭和39年 (1964) に上諏訪機関区と移り、その後は小海線・飯山線・七尾線で運用され、昭和47年 (1972) 七尾機関区から梅小路運転区へ異動しています。その後、SLやまぐち号のほか、他線のイベント牽引機として使用されています。
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