■於福　水公園　おとめ滝
「そうめん流し」で有名な水神公園は、夏には清涼を求めて、多くの人で賑わいます。清らかな水が流れる渓谷の奥には、西寺地区の祭神として、水神様が祀ってあります。この水神様は古くから「乳守りの神様」と称され、祠の側にある大岩からぶらさがっている乳房状の石からしたたる水を受けて飲むと、乳の出始め、また、乳が増す、ご利益があるといいます。
お宮までは駐車場からやや辛い上りの道です。アスファルトの道と階段の安全な道ですが、妊婦さんには辛い道です。ご利益のためにも、安定期のころにご参拝されますよう、おすすめいたします。

■そうめん流し
夏はそうめん流しの納涼の渓谷になります。滝音を聞きながらいただくそうめんは涼しげです。竹竿の中を流れた水は、ほのかに甘いよう。そうめんが流れる客席の前の岩には滝の流れ落ちる水があります。
■春浅い渓谷
訪ねたりはまだ桜の咲いていない３月の下旬、あともう一年山口に暮らすことになり、いままでいっていなかった地域の散策を始めたばかりです。於福は、美祢駅の観光案内所で配布されていた於福地区のお宝さがしというパンフレットで誘われて訪ねてみました。
■萩原のため池
山すそから湧き出る湧水によって、水が補われています。水は灌漑用して利用され、最後には入水の於福洞に吸い込まれます。
メダカやマルタニシ、ミズオオバコ、サクラタダなど、里山の自然が見られるため池です。

■白水の池:於福洞に吸い込まれた水が再び流れ出る
水がやや白濁していることから「白水の池」と呼ばれるこの池では、左手奥の洞窟「白水の池の穴」から流れ出た水が溜まった後、白水川として流れ出ます。
では、「白水の池の穴」の水はどこから流れてきているのでしょうか。実はここから西に直線距離で約４．５キロ離れたところにある、右上のバーの写真の「於福洞」などで吸い込まれた水が、地下を流れてくるのです。
一見すると不思議な現象のように思えますが、このあたりの大地が石灰岩と呼ばれる、雨水に溶けやすい石でできているために、このような地下水の流れが発達しています。
なお白水川は、約２．２キロ流れると厚東川に合流し、瀬戸内海へと流れ出ます。と説明板に書かれています。
美祢地方の地下構造や水の変遷をまじかに見ることができる自然学習です。