■地名「柳井」の由来 柳井という地名は、境内にある柳と井戸に由来しているといわれています。豊後の国、満野長者の娘、般若姫は、世にも美しい姫でした。 橘豊日皇子 (後の用明天皇) に迎えられて上洛するときに、大畠瀬戸で遭難して、この地に上陸した後、この井戸の清水を飲んで一命をとりとめました。そのお礼に楊の枝をさしたものが、芽を吹きました。以来、楊井 (柳井) とよばれるようになりました。と説明板に書かれています。 ■柳井の地名発祥の「柳と井戸」 また、井戸の脇の説明板は次のように綴っています。今から約千四百年の昔、豊後国 (大分県) 満野長者の娘般若姫は橘豊日皇子 (後の用明天皇) に召されて海路を上京の途中、この地に上陸して水を求められました。 姫はこのとき差し上げた清水がたいへんおいしかったので、そのお礼に、だいじにもっておられた不老長寿の楊枝を井戸のそばにさされると、不思議にもそれが一夜にして芽を出し、やがて大きな柳の木になったと伝えられています。「柳井」の地名は、この柳と井戸の伝説によって付けられたそうで、この霊水を飲むと長寿が保て般若姫のように美しくなるといわれています。 ■五代目 柳の木 「柳井市」の地名発祥の由来となり、市民に親しまれている湘相庵の柳の木。現在の柳の木は平成17年4月21日に植え替えたばかりの五代目である。 先代の柳の木は、江戸中期にこの場所に移された柳の4代目といわれ、昭和26年に植樹54年の歳月を経て、高さ5.2m、幹周り2.2メートルの大木となったが、平成16年に台風の被害を倒伏の危険ができたため、新柳井市誕生を契機に植え替えた。 この5代目の木は、4代目の枝を挿し木し10年かけて育てたものであり、4代目の命を受け継いでいる。柳井市観光協会 との説明板があります。
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