■熊本県指定天然記念物 「神瀬の石灰洞窟」 このあたりは、古生層(約5億年〜2億3千万年前の地層)が球磨川を横切るように分布し、その中にレンズ状態に、あるいは帯状に石灰岩層がはさまれている。この洞窟は、このような石灰岩の中に開口した鍾乳洞である。 間口45m、高さ17m、奥行70mで、奥にはすり鉢状の穴があり、穴の底は水をたたえて池になっており「御池」と呼ばれている。天井には多数の鍾乳石があり最長3m。石筍はわずかに見られるが石柱はない。 天明3年(1783)にこの地を訪れた橘南谿(たちばななんけい)は「西遊記」の中で、この洞窟には一足鳥と呼ばれる小鳥が数百羽住んでおり、これを捕えると災害や疾病が流行するといって地元で大切にしているという話を記録している。この一足鳥とはイワツバメのことで、ここで越冬するので有名である。 ■熊野座神社 神瀬の石灰洞窟に鎮座する熊野座神社の祭神は、伊邪美命(いざなみのみこと)、速玉男命(はやたまをのみこと)、事解男命(ことさきをのみこと)です。創立は応永34年(1427)、沿革は、昔時竜寺、厳竜寺があったが、断滅し天正6年(1578)、緒方対馬初で社壇を造営した、熊野座神社は縁結びの神として広く古来より尊崇されている。 社殿手前にある碑は、平成14年まで、下の鳥居の辺りに在った(古い)鳥居に掲げられて居たものです。磐戸(戸に水)社とあります。とそれぞれ説明板に書かれています。
|