■須佐ホルンフェルス大断崖 須佐層群が堆積したあと、その中に高温の火成岩体 (高山斑れい岩) が貫通しました。 (中新世中期) その熱の影響を受けて、その斑れい岩に接触する部分の須佐層群がホルンフェルス化しました。 高温の火成岩体が貫入すると、まわりの岩石はその熱を受けて再結晶します。火成岩体と接触する部分の火成岩は割ると角ばった破面を割れることから角石の意味としてホルンフェルス (horn fels) といわれます。 ■日本海の黒と灰白色のしま模様 日本海に面した険しい地形が続く山口県北部の萩市。北長門海岸国定公園の北端 「須佐ホルスフェイルス」と呼ばれる景勝地があります。その中でも人気のスポットは須佐湾にそびえる畳岩、高さ約15メートルの断崖で、灰白色の砂岩と黒い頁岩の層が織り成す独特な模様が見学者を魅了します。 ■ホルンフェルスは、温度や圧力の影響を受けた変成岩のこと 地形が誕生したのは1650万年前とされています。畳岩一帯は、地球の歴史を感じることができる自然に恵まれた地域で、平成19年 (2007) 日本地質学会などが選定する「日本の地質百選」に選ばれています。 海岸及び岩場は日本海の荒波が押し寄せます。訪ねる際は、穏やかなお天気と季節を選ばれめことをおすすめします。 ■北長門海岸国定公園 高山 高山は、1500年前にマグマが冷えてて固まってできた斑れい岩からなります。山頂付近一帯には磁力の強力な岩石(国指定天然記念物)が散在し、古来より深い謎とされている。 また、車でも行くことのできる山頂からの展望は雄大で、萩市の六島をはじめ、長門市の青海島・向津具半島、中国山地を一望のもとにおさめる景勝の頂きです。
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