西洋人である小泉八雲が日本の庭をどのように見たのかということが重要なのです。


西の庭から南の庭に至る描写


■ 西の庭から南の庭に至る描写
その主な区分は、南に面して、地面の前方ほ占めている。そして西に伸びて庭の北の区分の境に至り、その境とは妙な隔ての壁で半ば分たれて居る。そこには苔の厚く蒸した大きな岩があり、水を容れて置く妙な恰好の石鉢があり、年月の為め緑になった石灯籠があり、また、城の屋根の尖った角に見るような その鼻を地に着け、その尾ほ空に立てた、理想化した海豚の、大きな石の魚の、シャチホコが一つある。古木がそれに植わっている。川土手のような、緑の長い傾斜地があり、小島のような緑の饅頭山がある。
青々とした欺ういう高みは総て皆、その表面が絹の如く滑らかな、そして川の紆余屈折をまねている。淡黄色な砂の地面から高まって居る。・・・・が、その砂地は、まさしく小川を横に渡る踏石のように、次から次とやや不規則な距離に置いてある。荒く削ったままの平たい幾列かの石を伝って、種々な方向に横切ることができる。全体の感銘は、ある眠くなるようなもの寂しい気持の好い処にある。ある静かな流れの岸の感銘である。と書かれた説明板があります。



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