■防府市 大平山 電波塔 防府市を象徴する大平山 (標高631m) 山頂からは、眼下に穏やかな瀬戸内海や市内を縦断する佐波川の下流域を望み、晴れた日には、遠く四国山地や九州の国東半島、姫島を望むことがどきます。山頂には多く電波塔が設置され、情報伝達の基地としての役割を担っています。 防府市内最高の塊状山地で、山頂部には暖傾斜地がありますが、三体の南西・南東側は著しい急傾斜地で、低地に望んでいます。 地質は、変成岩(黒色泥質片岩)からなり、花崗岩の岩峰著しい右田カ岳と対峙しています。 この大平山山頂には、昭和34年 (1959) 〜 平成27年 (2015) の間、山麓と山頂間に防府市を象徴する観光施設である大平山ロープウェーが運航し、多くの人々の憩いの場として利用されてきましたが、平成27年に惜しまれつつ廃止されました。 山頂に至る交通は、牟礼から車道が整備されており、車窓から快適な眺望を楽しむことができます。 また、登山愛好家には、牟礼阿弥陀寺と富海の琴音の滝から、山頂に至る2コースの登山道が整備され、それぞれ異なる景観と四季折々の草花を楽しむことができます。 山頂のなだらかな暖斜面を利用して、10万株のツツジ園があり、開花期の5月には、山頂をピンク色に染め、多くの観光客に親しまれているといいます。 山頂駅への立入はできますが、訪ねた日は、午後4時20分でシャッターが下り、閉鎖されました。在りし日の改札口、運行時の一部風景が見られます。 でも、素敵な夕焼けや夜景は絶景だったことでしょう。本当に残念です。 |
■大平山ロープウェー 1 型式 三線交走式旅客索道 2 斜距離 953m 3 高低差 400m 4 運転速度 秒速3m 5 客車 2輌 あさぎり ゆうばえ 6 客車走行時間 約6分 7 支柱 2基 1号33m 2号18m 8 鋼索 支索 ロックドコイル50mm 曳索 フィラー型22mm 平衡索 フィラー型18mm 9 電動機 100馬力 10 総工費 8700万円 11 着工 昭和33年8月1日 12 完工 昭和34年3月20日 13 営業開始 昭和34年3月21日 14 廃止 平成27年3月31日 ■大平山山頂 電波塔と絶景の瀬戸内海 旧大平山ロープウェー山頂駅から大平山山頂の電波塔までは遊歩道がが整備されています。春はツツジの花が咲く素敵な遊歩道です。 その様子は山頂駅の写真で見ることができます。 山頂からは晴天時には瀬戸内海の島々、遠くは九州や四国のまで見渡せるといい、冬は絶景と思います。 訪ねられたときは是非、電波塔の山頂まで登られることをおすすめします。絶景の度合いが違います。 ロープウェー山頂駅近くの展望台は老朽化のため立入禁止になっていました。 |