■轟の滝 (とどろの滝) 日比原川の清流が、白亜紀の礫質砂岩の断崖を約80メートル、三段になって落下する美しい滝で、特に上段の滝壺は、径約15メートルの見事な円形の甌穴です。 この滝壺の主と、玉織姫という平家の落ち武者の娘が結ばれたという伝説があります。 轟神社には、この滝の神が祭られてむいます。 平成2年、日本の滝百選に選ばれました。 ■轟の滝玉織姫伝説 平家一門、平良種は伊和三太夫と名を改め、源氏の追捕を逃れ、諸国流転の余生を柚井ノ木の山里で過ごしていました。 一人娘玉織姫は、近郷に比類のない美貌と天性のはた織り名人でした。 ある日の夕方、玉織姫は、川向うの大久保へはた織りの道具を返しに行きました。 しかし、娘は夜遅くになっても帰りません。愛娘の身を想い、宝刃一尺八寸の小太刀ほしっかりと握り、探しに行きました。烈しい憤怒のあまり小太刀を口にくわえて、濃藍の滝壺めがけて、身を蹴らすとそこには、乾ききった岩盤の世界があり、美しい我が子が父を待っていました。 娘は泣く泣く「これが、私の夫です」と大蛇を見せました。大蛇は若者の姿になり、三日間父を接待し、共に帰ろうとする父に、絹3巻を渡し、孝行できないことを詫び、永遠の別れを告げました。生還してきた伊和三太夫は、三年の月日が経っていることに驚きました。 その後、伊和家と柚ノ木の山里には、平和な日々が訪れ次第に繁栄していきました。 いつの頃からか滝壺の近くに繁栄と幸福の女神として、玉織姫を祀る社「轟神社」建てられています。と説明板に書かれています。
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