日比原川の清流が、白亜紀の礫質砂岩の断崖を約80メートル、三段になって落下する美しい滝


轟の滝 轟神社


■轟の滝 玉織姫伝説
平家一門、平良種は伊和三太夫と名を改め、源氏の追捕を逃れ、諸国流転の余生を柚井ノ木の山里で過ごしていました。
一人娘玉織姫は、近郷に比類のない美貌と天性のはた織り名人でした。
ある日の夕方、玉織姫は、川向うの大久保へはた織りの道具を返しに行きました。
しかし、娘は夜遅くになっても帰りません。愛娘の身を想い、宝刃一尺八寸の小太刀ほしっかりと握り、探しに行きました。烈しい憤怒のあまり小太刀を口にくわえて、濃藍の滝壺めがけて、身を蹴らすとそこには、乾ききった岩盤の世界があり、美しい我が子が父を待っていました。
娘は泣く泣く「これが、私の夫です」と大蛇を見せました。大蛇は若者の姿になり、三日間父を接待し、共に帰ろうとする父に、絹3巻を渡し、孝行できないことを詫び、永遠の別れを告げました。生還してきた伊和三太夫は、三年の月日が経っていることに驚きました。
その後、伊和家と柚ノ木の山里には、平和な日々が訪れ次第に繁栄していきました。
いつの頃からか滝壺の近くに繁栄と幸福の女神として、玉織姫を祀る社「轟神社」建てられています。と説明板に書かれています。


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