日本名城の一つに数えられる熊本城は、加藤清正が幾多の実戦の経験を生かし、慶長6年から7か年の歳月を費やして完成したものと伝えられています。


特別史跡 熊本城 宇土櫓


■小天守閣から見る宇土櫓
小天守閣から見る創建当初から建つ重要文化財の宇土櫓です。右側には加藤神社、左側は頬当御門、宇土櫓の先には戌亥櫓、更に先には旧火山の金峰山の山並みを遠望することができます。
金峰山の中腹には、峠の茶屋公園があり、熊本市 明治30年(1897)、文豪夏目漱石が友人の山川信次郎とともに熊本から現在の天水町へ旅をした小路があります。その時に通ったのが、鳥越峠と野出峠。当時この2つの峠には茶屋があり、有名な「草枕」の一節「おい、と声をかけたが返事がない」はこのどちらかの茶屋が舞台といわれています。現在、野出峠は有明海や島原半島を望む展望公園として整備されていますが、茶屋はありません。しかし、この鳥越峠には茶屋が再建され、峠の茶屋公園として整備されています。再建された茶屋の内部は、漱石に関わる資料を展示する資料館として公開されています。
また、写真の右の山の中腹には、加藤清正公御廟所である本妙寺を見ることができます。


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