■太皷谷稲成神社
由緒書
御祭神
宇迦御魂神(うがのみたまのかみ)
伊ざななみ尊(いざなみのみこと)　二神共女神
本社霊峰青野山を東に仰ぎ、太皷谷の聖地を神域と定め安永２年５月１５日、石洲津和野７代城主亀井炬貞公が三本松城の安穏鎮護と住民の福祉多幸を祈願される為、城山の聖地太皷谷の峰に勧請せられ爾来、幾星霜の間歴代城主の尊敬厚く、衣食住の大祖神、開運厄除・産業発展・福徳円満・紛失物の手戻り等の霊験は衆人の普く知る処であって愈々顕著である。
廃藩後一般衆庶の崇敬に移されてより参拝者は四季を問わず社頭は常に殷賑を極めている。
近時参拝者り激増に鑑み社殿の改築のため１億７千万円の浄財を持って七星霜の歳月を費やし宏荘華麗な社殿の建立を見たのである。(昭和４４年竣工)
表参道に林立する約１０００本の朱の鳥居は８割が願望成就の奉納であって２割が将来への立願のしるしである。現在賓客数は年間１００万人を数え西中国の一大霊場であり、日本五大稲荷の一社であることも宏大無辺なる御神徳の賜である。
因に大正１３年北白川宮大妃殿下御参拝になり後御神宝の御寄進あり境内に宝物殿を設置し次いで養老文庫・茶席半峰亭・結婚式場・披露宴会場(三百名収容)・参集殿等設けられている。現在別表神社(旧官国弊社並)に列せられている。猶、全国稲荷の社寺に於いては、新道の伏見稲荷系統と仏教の豊川稲荷系統と大別され、神道では稲荷・稲生・稲成に分ち、稲荷は３万有余、稲生は２２社、稲成は当社１社のみである。
日本五大稲荷
伏見稲荷大社　京都市伏見区
祐徳稲荷神社　佐賀県鹿島市
笠間稲荷神社　茨城県笠間市
竹駒神社　宮城県岩沼市
太皷谷稲成神社　島根県津和野町

と書かれた由緒書があります。