■ 二十世紀梨誕生の地 千葉県松戸市 農林水産庁の統計によると千葉県は梨の収穫量全国一 2011年は 第2位の茨城県の約1.4倍と他県を圧倒しています 梨は 赤なし系の幸水や豊水などと 二十世紀梨に代表される青なし系に大別されますが 幸水も豊水も二十世紀梨をルーツとする育成種 このように数々の優良品種を生み出した二十世紀梨は千葉県松戸市で誕生しました
明治21年 松戸市大橋の松戸覚之助(当時13歳)がゴミ捨て場で梨の苗を発見 大切に育てたところ 10年後にみずみずしい甘い梨が実りました この梨は「二十世紀」と命名され 原木は後に国の天然記念物に指定されましたが 惜しいことに戦後のもなく枯れてしまいました 現地には 二十世紀梨を記念する碑やオブジェなどが建っています
「二十世紀梨原樹」や「二十世紀梨誕生の地」の碑と並んで建つ「二十世紀梨感謝の碑」はひときわ目をひきます これは 鳥取県での二十世紀梨栽培100周年を記念して鳥取県より寄贈されたもの 覚之助から購入した10本の苗木から始まった鳥取県の梨栽培 気候風土が合いに十世紀梨の名産地となりました 鳥取県の経済 産業 文化を支えたことへの感謝の詞が碑に刻まれています
覚之助の手もとから鳥取県に渡った二十世紀梨は100年の時を経て松戸市へ里帰りした苗は二十世紀梨発祥の地の碑のある公園のお隣りにある大橋小学校で大切に育てられています 二十世紀梨は 千葉県と鳥取県を結ぶ かけ橋となっています
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