■国指定重要文化財 旧筑後川橋梁 (築後川昇開橋) 築後川昇開橋は、旧国鉄佐賀線の鉄橋として昭和10年5月に竣工しましたが、急流の中に船の運航を容易にするため、昇降式可動橋を取り込み架設されている点に特色のある景観を添えています。 昇降式可動橋は全体で約507mあり、鉄塔の高さは約30m、可動桁の長さは役24mで、東洋一の規模を誇り、さらに現存する可動橋としては最古のものといわれています。 開通以来、この鉄橋は沿線の地域や住民の故郷のシンボルとして格別の愛着をもって親しまれていましたが、急激な自動車文化の進展に伴い大型橋梁の建設と相俟って、佐賀線も昭和57年の国鉄第二次廃止対象路線となり、昭和62年国鉄佐賀線の廃止とともに、鉄道橋としての使命を終えました。 しかし、昇開橋に寄せる地元住民の愛着と郷愁の念は止み難く、大川市・諸富町があい携え、歴史的資源並びに地域発展のシンボルとしての保存運動が実り、平成8年4月財団法人昇開橋観光財団が設立され、遊歩道として生まれ変わりました。 また、平成8年12月に国の登録文化財の第一陣に登録され、さらに平成15年5月30日に技術的に優秀かつ歴史的に価値が高いとの理由により、国指定重要文化財に指定されました。平成15年10月 大川市教育委員会 と説明板に書かれています。
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