第73番 出釈迦寺弘法大師 (幼名真魚 (まお) )7歳の時救世の大誓願を立て、五岳の隋一たる当山に登り三世の諸仏十方の菩薩に念じ「我、仏法に入りて一切の衆生を済度せんと浴す。吾願成就するものならば釈迦牟尼世尊影現して證明を与え給へ成就せざるものならば一命を捨てて此身を諸仏に供養し奉る」と唱え断崖絶壁の頂きより白雲も迷う谷底に身を蹴散らし飛び給いし紫雲の湧き起こらせる中に大光明を放って釈迦牟尼仏百宝の蓮花に座しご出現せられ羽衣を身を纏うた天女天降り大師を抱き止め「一生成仏」と宣り玉ふ。この神秘不可思議なる仏陀の霊光に感謝し霊験を永久に記念し、世の人々に仏縁を結ばしめんが為に捨身ケ獄に寺を建立し、ご本尊釈迦牟尼仏を安置せられ捨身誓願の霊場として多くの善男善女の信仰の中心となっている霊山です。と境内の説明板に書かれています。