須賀山 「圓明寺」 四国八十八か所 第53番札所寺伝によれば、天平年間(730年ころ)行基によって勝の地に創建され、その後兵火にかかって荒廃していたのを、寛永年間(1624〜1643)に須賀専斎重久によって現在の地に移され、再興されたといいます。八脚門は、三間一戸、一重、入母屋造、一軒疎垂木、本瓦葺。表正面の柱は4.9メートル、側面3.0メートルで創建。当時のものとは若干の変容が推定されます。柱は、円柱で柱頭にのみ粽をつけ、頭貫・台輪をとおしてその上に組物で軒を支え、柱間の中備には間斗束を置く。木鼻の彫刻文様や組物の造りから室町時代の様式を残しています。