■四国霊場八十八か所 第24番札所 室戸山明星院 「最御崎寺」 宗旨 宗派 真言宗豊山派 本尊 真言宗の本尊は普門総徳の大日如来です。 このお寺の本尊はその別徳の虚空菩薩です。 祖師 宗祖 弘法大師 西紀 774年−835年 中興祖 興教大師 西紀 1095年−1143年 派祖 専誉僧正 西紀1530年−1604年 伝承 今から千有余年の昔、弘法大師が唐に渡り、諸仏の本祖である大日如来から嫡々相承た秘仏を恵果和尚から伝承して、日本に帰り真言宗として開宗されました。それから三百年後一宗の紀鋼が漸く弛んだ時に興教大師が宗風を興隆されました。このお二人を両祖大師とあがめ、更に五百年後に専誉僧正が大和の長谷寺を中心にこの教を弘めましたので両祖大師と共に三祖と申し上げております。 教義 1 即身成仏 (この身このままで仏になること) 2 密厳国士 (この世の中を浄土すること) 仏のような心で仏のように行い、仏のように語れば私達の日々の生活は自ら浄らかになり身このまま仏 (覚者) になります。この世の中には浄土となります。この事が即身成仏であり、密厳国士であり,わが真言宗の教義であります。 総本山 大和の長谷寺 (奈良県桜井市、西国三十三所第八番) お経 般若理趣経・般若心経・光明真言・観音経等をよみます。真言蛇羅尼は大切なお経です。 縁起 最御崎寺は大同2年 (807) 唐から帰った弘法大師が再びこの地を訪れて、お寺を建立し、虚空菩薩を刻んで本尊として安置したのがはじまりという。 足利時代に諸国に安国寺をおいたとき、土佐の安国寺となり、その後も皇室や土佐の領主の尊崇があつく、七堂伽藍の整った巨刹であった。 三代将軍家光の、元和年中 (17世紀初め) に最勝上人が復興、さらに大正13年永江大仁師が本堂を再建、中興第33世島田信保師が昭和54年3月多宝塔を再建、昭和60年6月大師堂を再建した。 国指定重要文化財 薬師如来坐像、月光菩薩立像、如意輪観音半伽像、三つ足丸盆一対 と書かれた説明板があります。 |