神母ノ木から小田島にかけて物部川を横断する水取り堰
山田堰と野中兼山 高知県香美市
■山田堰 (高知県指定史跡) 高知県香美市
神母ノ木から小田島にかけて物部川を横断する水取り堰である。
古代から此処に取水口を設け、西側の平野をかんがいしていたが、寛永16年、野中兼山は先人り残した業績をもとに、長さ327m、幅11m、高さ約1.5m、大小松材4万5千本、大石3500平方メートルの堰を築き右岸に上井、中井、船入川の取水口を設けた。
野中兼山が最初から最後まで取り組んだ堰であって、試行錯誤の難工事であった。洪水のたびに補修されてきたが、その骨格は兼山の時代のものであって、この三用水によって香長平野二千ヘクタールをかんがいし、十余万石の米収を得、また船入川の運搬により、土佐藩の経済に大きく貢献した。
昭和47年、上流八百メートルの地点に同58年、中井取水口裏に「山田堰記念公園」をつくり、取水口の一部を復元し、「山田堰の碑」を建立した。
と説明板に書かれています。
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