益城町の中心部を抜けて、県道28号線(熊本高森線)を西原方面に進んで行くと、大きな潮井水源の看板が目に入ります。水温17〜18度


鯉が泳ぎ、用水路の中には、赤いサワガニ「潮井水源」



■潮井水源
この水源にまつわる面白か話があるたい。
文政6年(1823年)の春、この杉堂に伊三次て言う百姓がおってな、自分の田のむぞさしや(可愛さに)、内緒で潮井の水源は、深さ一丈(約3メートル)長さ百尋(約150メートル)ばかり掘って自分の田さん水ば引かしたたい。そるが潮井宮の神さんの気に障ってな、5月の中頃苗代時まじも、潮井の水の出らんな止まってしもうちな、ゆうと村中呆れち、時の郡代の里長(総庄屋)のにて訴え出た訳たい。
それでその人達が祭主となって、津森宮の宮司と共に寝食を忘れて、「大御心を和らげて給え、蒼生の為めに水を与え給え」て必死に祈らしたげな。そして、15日・16日・17日・18日・と祈りに祈って19日の昼、流石の神さんも哀れて思いなはったつだろう、大御心を和らいでな、切り立つ崖かる水の吹き出して、太さ二丈(約6メートル)もある岩ば吹き推す勢いで流れ出し、轟々てい言うち下の井手も田も打つ流す如く流れ出したげな。
こるば見て村中の百姓も村々の里長(庄屋)達も心から喜うじ、そるからいよいよこの潮井さんば、大切にする如てなったてたい。(津宮宮社伝・益城町民話より)の潮井水源脇の説明板に書かれています。


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