■ 宮崎県 都井岬 岬馬 国指定天然記念物 (昭和28年11月14日指定) 岬馬およびその繁殖地 都井岬 (といみさき) は、江戸時代に高鍋藩の秋月家が、軍馬の生産を目的として牧場を設けたのが始まりとされています。体高120〜130cm、体重250〜300s程度で、当時の武士の馬が品種改良されずに生き残り、野生化したのが岬馬です。 現在では、約560ヘクタールの広大な自然の中で、自由放牧自然繁殖で生息しているため、ウマ科動物の野生に近い社会を気軽に観察できるという、大変貴重な場所となりました。 岬馬は利用可能な植物を豊富に知っており、粗食に耐えて、頑強な個体が多いです。しかし、野生状態は厳しい自然環境です。牧場の馬と比べれば寿命は短くなり、死亡率も高いのですが、好きなものを食べ、好きな相手と結婚し、自由に暮らす姿は、生き物本来の気高さを感じます。 岬馬は牧場の馬と異なり、人と触れ合う訓練はしていません。野生馬には、餌を与えたり、触れたりする行為は危険ですので、離れて観察してください。 串間市教育委員会 と書かれた説明板があります。
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