素朴なその形式は能楽以前、即ち猿楽が神事能に移行した当時の形態を保っているとして、国選択無形民俗文化財に指定
菊池松囃子能場
■菊池松囃子能場
奉納される能舞台の説明板は、能舞台を次のように説明しています。この能舞台は寛政8年(1796)に再建されたもので、元文3年(1736)まで定舞台であったが、焼失したために、毎年仮舞台を建てて松囃子能が催されていた。
しかし、昔の定舞台を建設するにあたり、当時の藩政の諸事節約の方針に従い、縮小された舞台となっている。
この御松囃子御能は天下泰平を祈願したもので、南北朝時代十五代菊池武光が、征西将軍懐良親王(かねなが)を隈府に迎え、年頭の祝儀として正月二日に菊池本城で催したのが始まりとされ、今日まで六百数十年も継承れている神事能である。
現在は、菊池神社秋季大祭の初日である十月十三日に奉納神事として、この前にある将軍木を親王に見立てて行われており、素朴なその形式は能楽以前、即ち猿楽が神事能に移行した当時の形態を保っているとして、国選択無形民俗文化財に指定されている。と説明されています。
場所は、熊本県立菊池高校の校門の北側に隣接した地です。将軍木の周辺には歴史的建造物など多くの古い建物が現存保存されています。
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