左右翼舎を軸線に対し45度方向に前庭を包む形で左右対称に開き、その姿は鳥が羽を広げたような荘厳なイメージを漂わせます。


山口県指定有形文化財 (建造物) 旧滝部小学校本館


■ 旧滝部小学校本館
山口県指定有形文化財 (建造物)
指定年月日 昭和54年3月31日
西教室棟 追加指定年月日 平成23年4月8日
旧滝部小学校本館は大正13年(1924)、滝部村出身の元貴族院議員で、クラブ化粧品(現 株式会社クラブコスメテイック)の創業者である中山太一とその弟の豊三、喜助三兄弟等による寄贈によってできた学校です。
当時としては全国的にも珍しい洋風学校建築であり、校舎の配置は本館を中心に、左右翼舎を軸線に対し45度方向に前庭を包む形で左右対称に開き、その姿は鳥が羽を広げたような荘厳なイメージを漂わせます。
また、寺社建築の大工集団として知られた豊北町の「阿川大工」である宮大工の棟梁、橋本銀之助によって施工されており、本県の建築史を考察していく上においても、たいへん貴重な建築物です。
西教室棟は、大正4年(1915)に建築されたものですが、平成19年度から実施された文化財保存修理工事の中で、大正13年の本館建築と同年に「女礼室けとして改修されたことが判明したため、本館と一体的な建築物として平成23年(2011)追加指定されました。
山口県教育委員会
下関市教育委員会
と書かれた説明板が本館入口にあります。



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