江戸時代から約260年間、郷土の主な産業として繁栄した三田尻塩田の姿を後世に残すため、鶴浜塩田の跡地を整備して「入浜式塩田」の施設を復元したものです。


鹹水(濃い塩水)を煮詰めて塩の結晶を作る


■ 釜屋
釜屋は、入浜式塩田でとれた鹹水(濃い塩水)を煮詰めて塩の結晶を得るところです。
三田尻の釜屋は普通、間口、奥行ともに五間(約9メートル)の方形の建物で、周囲は壁で切り窓が一、二ケ所設けられていました。屋根には中央と左右に「ほろ」と呼ぶ水蒸気の排出口がありました。
釜屋の中央には竈を築いて結晶釜を置き、煙道に温目釜を於いていました。釜ははじめ石釜を用いていましたがしだいに鉄釜になりました。そのほかに、ひょうたん(桶)、ろ過槽、居出場がありました。写真の建物などは、昭和初期の釜屋を復元したものです。



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