■木部温泉 間欠泉 木部谷温泉 学術的意義 木部谷間欠泉は、本邦では数少ない炭酸ガス(二酸化炭素)BRの圧力で、湯を周期的に噴騰している間欠泉である。 多量の炭酸ガスは、本来地下深部から上昇するもので、この場合、鉱水に伴って上昇し、地中の空隙に蓄積され、その圧力で、空隙の水が、周期的に地上に吹き上げられるのである。 また一般の間欠泉は、水蒸気圧によるものであり、このような炭酸ガス圧の場合と異なる。炭酸ガス圧の場合、噴騰休止から、再び騰開始に至るまでの水位の変化は、徐々に上昇してくる。つまり二酸化炭素の気泡が水を押し上げてきたてこわれ、後から順次繰り返し押し上げてくる。そしてやがて噴騰を始める。 こ傾向は、水蒸気圧の場合と異なる。その点、学術的にも、研究対象として興味ある間欠泉である。 松乃湯の泉質、適応症は、次のとおりである。
入浴適応症
ラジウム泉 リウマチ性疾患 高血圧症 動脈硬化症 痛風
炭酸鉄泉 リウマチ性疾患 慢性湿疹及び苔癬 月経障害など
含重曹食塩泉 リウマチ性疾患 運動器障害 創傷 虚弱体質 更年期障害
現在人間生活に最も必要と注目されている森林浴、並びに、健康増進のための、温泉浴の、両者を備え自然環境に恵まれた、保養、休養泉である。 東邦大学医学部教授 相川嘉正先生による。 昭和63年10月 松乃湯
と書かれた説明板があります。
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