比翼とは、二羽の鳥が互いに翼を並べるのをいいます。これから転じて相思の男女をいっしょに葬った塚を比翼塚といいます。


軽之神社 軽太子の塚 古事記 日本書紀 が綴る悲恋の地です。


■ 比翼塚
比翼とは、二羽の鳥が互いに翼を並べるのをいいます。これから転じて相思の男女をいっしょに葬った塚を比翼塚といいます。 古事記の時代から江戸時代のものまで各地に残っており、墓石を寄り添うように建てる形などがあります。軽太子の塚は、比翼塚の一つです。 比翼塚の陵墓内には歌碑があり、次のように恋心が刻まれています。 木梨軽太子の 「天飛ぶ鳥も使ぞ鶴が音の聞えむ時は我が名問はさね」 (空を飛ぶ鳥は使いだ。鶴が鳴くときは私のことを尋ねてくれ。) と詠み 軽大郎女は 「君が行きけ長くなりぬ 山釿の迎へを行かむ 待つには待たじ」 (お迎えにまいります。待ちきれません。) を詠んでいます。 「山釿」とは、植物のニワトコのことです。


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