大自然の中にポツンと取り残されたような、古い木造駅舎だけが凛とした佇まいを見せています。

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2018' DEC 15 Message

坪尻駅は、香川県と徳島県の県境に位置する猪鼻トンネルを抜けると、山あいの窪みに、道路はもちろんのこと集落からも離れ、鉄道以外では到達することすら難しい、全国でも珍しいスイッチバックの駅が現れる。
駅の周囲に民家などなく、山あいの静けさと川のせせらぎ、鳥のさえずりだけが響き渡る。大自然の中にポツンと取り残されたような、古い木造駅舎だけが凛とした佇まいを見せている。 * ♪


+ + 土讃線・坪尻駅 + +

■坪尻駅
香川県と徳島県の県境に位置する猪鼻トンネルを抜けると、山あいの窪みに、道路はもちろんのこと集落からも離れ、鉄道以外では到達することすら難しい、全国でも珍しいスイッチバックの駅が現れる。
駅の周囲に民家などなく、山あいの静けさと川のせせらぎ、鳥のさえずりだけが響き渡る。大自然の中にポツンと取り残されたような、古い木造駅舎だけが凛とした佇まいを見せている。
駅前は雑草だけが生えている何もない広場で、ここに通ずる車道は一切ない。世間から隔絶されたような雰囲気すら漂う、秘境の地にあるのが、わが坪尻駅である。
坪尻駅の前身は、昭和4年4月28日開業の際、讃岐財田駅から箸蔵駅の距離が長く、列車のダイヤ編成上、行き違いを可能にするための信号場として開設された。
建設当時、この場所は鮎苦谷 (あゆくるしだに) の川底であったが、敷地を確保するため、導水トンネルを掘り、川の流れを下方に変えながら川底を埋め立てたという難工事の末、出来た信号所である。
その後、1950年1月10日 (昭和25年) 地元7町内会の人達の強い要望により、晴れて駅に昇格しましたが、当時の運輸省の役人は「こんな所に駅を作って乗るお客さんは猿か猪か?」と言った。というエピソードもあります。
開業当初は利用客も多く、駅員も十名近くおり、池田町に天秤棒を担いで野菜販売に行く行商人や通学する学生ら、1日約100人程の利用客で賑わっていましたが、自家用車や道路整備の普及、過疎化に伴い、早くも昭和45年には無人化されており、今は朽ち果てた雑貨商の残骸だけが当時の面影を残しています。
駅は引込線を備えたスイッチバック構造を持ち、かつては同線にある新改駅のような平面交差となるシーサス・クロッシングポイントを設置していましたが、民営化後、高速改良工事の際一線スルーの片渡りポイントに変更されました。
平成22年1月10日には、開業60周年を迎えることとなり、臨時列車「坪尻秘境号」を運転、翌11日には還暦を記念してモミの木を駅前に植樹するなど、地元の人達と盛大に祝いました。
また翌々年の平成24年12月23日には全国から演奏者を募集し、この秘境の地でクリスマスコンサートを行うなど、地域と密着した活動を行っています。
今では日本で5番目の秘境駅として、全国の秘境駅マニアからの脚光を浴びており、現在に至っています。
本日はようこそ「秘境の駅」坪尻駅にお越しくださいまして誠に、ありがとうございます。
どうか、坪尻駅での思い出を大切に、お気を付けてお帰り下さい。今後とも、坪尻駅を末永く、ご愛顧いただきますようお願い致します。阿波池田管理駅長と書かれた説明文が待合室に掲示されています。

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四国山地を横断する四国のまんなかあたりに位置し、多度津駅から大歩危駅を1日1往復運
下り列車「そらの郷紀行」と、上り

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