■山陰本線 戸田小浜駅 益田市戸田町は柿本人麻呂生誕の地といわれています。 柿本人麻呂は、天武・持統・文武天皇の治世 (674−707) に活躍した「万葉集」の代表的歌人です。益田市には、多くの伝承が残されており、伝生誕地 (戸田) 伝終焉地 (高津) に神社が建立されています。 人麿生誕伝承地は他所にもありますが、きちんと生まれ育った伝承が残るのは当地だけです。 「綾部氏家系」によると、大和に住んでいた綾部家は、柿本氏に仕えていましたが、後年柿本氏の支族が岩見に下った時、これに従って下向し美濃郡小野に代々語家として住みつきました。のち柿本某が語家の女を寵愛して、柿本人麻呂が生まれたといわれています。 また、「柿本人丸旧記」には、「我は父母もなし、知る所もなし。たただ和歌の道のみ知れり」と言って、柿の木の下に童形の姿で出現したという伝承もあります。 人麿は、幼少の頃から詩歌や学芸に秀で、才徳兼備でした。その当時よく遊んだという小野谷の丘腹には、鎌の先で歌を彫ったという伝承岩や、近くには人麿の足跡とされる窪みがある大岩などがあります。 戸田柿本神社へは、南に20分ほど田んぼの中を山麓に向かって歩きます。 と駅構内の説明板に書かれています。
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